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大阪桐蔭高校吹奏楽部の高校生の部活動の域を超えた活躍ぶりに注目!年間80公演以上、コンクールでは優秀な成績を残す他、野球応援、有名アーティストとのコラボレーションなど活動は多岐にわたる。2018年の活動を振り返りつつその魅力に迫る!
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Posted by ブクログ
高校吹奏楽の名門で定番校の、梅田先生率いる大阪桐蔭高校吹奏楽部の部員たちの様子を描いたドキュメンタリー。2018年度の部員170人のうち、部長はじめ15名の生徒がフィーチャーされて、大阪桐蔭の吹奏楽部に入るまで、入ってからの苦悩や葛藤、2018年6月に起こった大阪北部地震の体験などが描かれている。
最初の方で、大阪桐蔭の部員たちが練習の初めに唱和する「心得」と「三随五訓」は、昭和的で読むだけでも圧倒されるが、確かにこういうのを全員で唱えてたら強くなるのかなあ、と思った。おれも教員だけど、やっぱり校風の違いってあるよな、と思い、うちの学校では考えられない感じなので、ちょっと憧れみたいなものもないわけじゃない。「何事も部員全員で」という梅田先生のモットーもいかにも生徒指導バリバリできる教員らしいし、妥協はしないで生徒に良い塩梅で無理をさせる感じ、そして生徒もそれを受け入れて結局は力をつけさせるし、生徒も納得して受け入れていく、という理想の指導者と生徒の感じが、本当すごいなと思う。生徒たちのそれぞれの話は、リアルな青春の話で、自らの技量に悩んで周囲の目を気にしつつ、その困難を乗り越えていく、みたいな話は、決して陳腐だとも思えないリアルなものがあり、夢中で、結構感動しながら読んでしまった。もうこういうので簡単に心が動くようになるとか、それはおれの成長なのか老化なのか、中年の思春期なのかただの更年期なのか、なんか自分で呆れてしまう。
と言いつつ、この本を読んだのは2週間以上前のことなので、実は部員たちの青春物語の具体的な部分は忘れてしまっているのだけど、それでも強烈に覚えているのは「あとがき」の梅田先生の言葉だった。「今回、部長を含め十数名のメンバーがインタビューを受け、素晴らしいドラマを綴ってくれた。とても嬉しく拝見させて頂いたが、同時に『それ以外のメンバー』のことが気になった。できることなら、活躍した全部員たちの紹介ができればと悔やまれる。」(p.187)という部分。これこそ教員だと思う。常に全員のこと、むしろ目立ってない生徒、コミュニケーションが取りにくい生徒、そういう生徒のことにどれくらい目を向けられるか、って絶対教員には必要というか基本だし、これを読みながら感動して終わってしまって、最後のこの部分で、ハッとさせられて、そこに思いが至っていなかったことを反省した。
とても読みやすくて面白く書かれているが、せっかくの青春物語が消費される形になってしまっているのは否めない。でもどうやったら、もっと深みのある話にできるのだろう、と思うと、やっぱり梅田先生の言葉がもっと欲しいかな、と思った。(26/10)
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