世界が変わる空調服

照井康介

日本のモノづくり復権に向けて。ロマンと夢を求めた企業・起業家のノンフィクション。

「空調服」とは、2005年発売から世界各国・累計約100万着も販売している、知る人ぞ知る日本が誇る“発明”製品。温暖化対策と、働く人の熱中症対策・解決に寄与できるため、注目を浴びています。

本書は、小さな新聞記事から、そんな発明品の存在を知り、「これを作った人間とは? 会社とは?」という興味から始まりました。
そこには、組織内外の人間関係の苦悩、資金繰り、リストラ、取引先の裏切り、“ひらめき”だけでは続けられない経営のリアルと、“夢”があるから仕事を続けられるというロマンがあった。

「30兆円の事業にするぞ」……脱サラして起業した仲間との決意
「地球温暖化が加速するはず」……クアラルンプールでの気づき
「私の旦那を殺す気か！」……ある顧客からのクレーム
「こんな発想、他では絶対出ませんよね」……出戻り社員の本音
「よっしゃ、空調服を広めてやろう」……最初で最高のファンの声
「絶対これは、人間を、地球を救う」……開発に携わった技術者たちの確信
これらすべてがあって、 いまの「空調服」がある。

未来の起業家・技術者、仕事人に読んでもらいたい１冊です。*「空調服」は、㈱セフト研究所と㈱空調服の商標です。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: ノンフィクション / ノンフィクション・ドキュメンタリー
• 出版社: クロスメディア・パブリッシング（インプレス）
• ページ数: 240ページ
• 電子版発売日: 2019年06月07日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★☆]

どこかの展示会でもらった1冊。空調服、まだ試したことがなかったけれど、これを読んでまんまと1着試してみたくなりました。汗っかきな自分にはピッタリの製品かもしれない。この本では、そこに至るまでの社長の独立起業から初期の主力製品を手放して空調服にシフトする段階、そして空調服が売れ出してビジネス規模が大きくなることと先行投資のバランスをどう取っていくかという段階が順を追って描かれていて、自分の今の仕事をシフトしたばかりの段階を重ねて読みながら共感したり、参考になる部分が多くありました。大変だったろうけど、誰かに言われたことだけやってるよりずいぶん充実していたろうなと、そんな仕事人生を送りたいと思わせてくれる1冊でした。

[ブクログ · ★★★★☆]

実際に販売している人にとってはなるほどと思える内容でした。話のネタになります。やはりこういうのを作る人は何かが人と違うんだなと改めて感じました。