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うつ病、うつ性の慢性疼痛、共依存……幼少期のPTSDに起因する心の病からの、壮絶な回復過程を克明に綴る。「カエさんが今まで生きていたことが不思議だと思うの。育った環境が劣悪すぎる」とセラピストは言った。そのとき、私は初めて自分の中の心の叫び(インナーヴォイス)に耳を傾けた。父は薬物・アルコール依存、そして、母は家業に依存していた。孤独の中、うつになったのは小学生のころだった。過去に受けた心の傷と向き合い、乗り越えていく真実の物語。うつ性の慢性疼痛は、ふいに全身に痛みが走る。言葉では言い表せないほどの痛みだ。アメリカ式EQセラピーという荒療治は、恨む人を徹底的に恨むというもの。痛みも伴うが、少しずつ回復していった。治療を続けるうちにわかってきたこと。私がいちばん恨んでいるのは自分を生んだ母親だった――。
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年12月07日
自分が幼少期の頃から感じていた(今も感じている)周囲との人達との違和感のようなものと重ね合わせながら読み進められた。「自分よりももっと不幸な人がいるではないか、という人がいても、自分の不幸は人と比べるべきものではない。自分が苦しいと感じる苦しさは、間違いなく自分にとっては真実であるのだ。」という言葉...続きを読む
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