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義経は、平泉で討たれたのではない。頼朝の追捕の手を逃れ、ひそかに北へと脱出していた……。高名な歴史学者が盛岡のホテルで殺され、事件の鍵は意外や、義経北行説にからむ謎の古文書に! 駆け出し記者・法願総一郎の行く手を、解読不能の古代和文字がはばむ。暗号推理の興奮も満喫させる、江戸川乱歩賞受賞作。名作ミステリー長編。
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Posted by ブクログ
これはもう昭和!な正統派推理小説というか、江戸川乱歩賞を取ったと書いてあるけど、まさに乱歩っぽいのよ。殺人事件からいつの間にか岩手の山奥に眠る財宝を求めて、、てな展開で。いやこういうお話って最近はなかなか無いよね。って知らんけど。 その他、時刻表を見ながらのトリックもあったり、個人情報保護法とかない...続きを読むわ、っていうルーズさも昭和。 そういう限定された世界観ではあるけど楽しくはあって。ただね、いちいち歴史の講釈を垂れるのがちょっとうざったいというか、いやその話さっきも聞いたがな、っていう、大事なことなんでもう一回言います、どころか3回でも言いますみたいな、年寄の話を聞かされている感もあるけど、まぁ勉強にもなるのよ。
今から30年くらい前の乱歩賞受賞作品。いわゆる、謎解き及び暗号解読物ミステリーであるが、けっこう、面白く読めた。さらに、奥州藤原氏と義経伝説を絡めた作品だから、歴史に興味のある方々にはたまらないかもしれない。 私は歴史より、暗号解読派ではあるが、ただ、「阿比留草文字」だとか、「魔方陣」だとかが出てき...続きを読むたらちょっと訳がわからなくなってしまった。それも、金色堂がキーとなるなどとは思いもよらず・・・。 さらに、アリバイのトリックもあった。ただ、これは飛行機を使う単純な時間合わせ的なトリックなので、そう複雑ではない。ただ、最初はダラダラと義経北紀行の話でつまらなかったが、後半の暗号解読場面から勢い最後の結末まで進んでいく展開は圧倒的でした。
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