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「ご学友」が見た、悩み多き天皇の青春の日々が甦る。「世襲の職業はいやなものだね」と自らの将来を嘆く。同級生と猥談に興じながら、「一生、結婚できないかもしれない」と漏らす。ミッチーブームに際しては誹謗中傷も受けた美智子さまを守り、両親と離ればなれだった幼少期から、家庭を作ることを願う――。将来の天皇という、あらかじめ定められた運命のなかで、青年・明仁皇太子は何を学び、どう成長していったのか。
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Posted by ブクログ
今上天皇陛下の崇高な部分と、人間らしい部分。エピソード集を突き抜けた勁さがある。 あまり関係ないが、上杉茂憲に興味が惹かれた。あと、藤島泰輔の怪物っぷりも。
平成天皇のご学友にして共同通信記者だった著者が綴ったもの。もともとは1977~1980年に「ざっくばらん」という銀座の並木書房が出していた月刊ミニコミ誌に連載されたものとか。 かなり近しい仲で、しかも侍従とかでなく同世代の学友という立場ならではの、確かにあまり見聞きしたことのない明仁さん像が描かれて...続きを読むいる。読んでいるとちょっと性格に難ありな様子もあるんだけど、それがまた人間らしく、そしてそれを克服というか昇華するという後天的に現在のような自身を育て上げた明仁さんの素晴らしさを感じる。 もともと書かれた時代のタッチでもあるんだろうけど、もったいぶった感がハナについて読みにくい。自分の周りの人々を名前だけでなく社会的肩書や評価まで書きこんでいるところとかもヘキエキ。
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