プーチンとロシア人

プーチンとロシア人

1,980円 (税込)

9pt

4.0

クリミア、シリア、北朝鮮――
世界激動のキーマンは、戦争をどう捉えているのか。

「勝利をもたらす小さな戦争」の愛好者であり、その戦術使用の名人でもある
プーチンの闘争哲学を、ロシア研究の第一人者が人間学的アプローチで読み解く。
交渉は闘争、交渉は戦争、交渉は武器
ロシア人の国境観、領土観、戦争観は日本人とまったく異なる。
彼らには「固有の領土」という概念はない。
防衛的膨張主義――防衛の名目のもとに、結果においてはれっきとした膨張に終わる
――に代表されるロシア人の本質を知らなければプーチンは解けない。

この3月の大統領選挙で今後6年、トータル24年もの間、ロシアのトップに君臨する男は、
どんなトリックで自国を実力以上に見せているのか!
経済がどん底であるにもかかわらず、なぜ世界に影響力を持ちうるのか!

【主な内容】
第1章 背景――日本とは対照的な地勢的環境
第2章 性格――自由を求め、かつ混沌を嫌う二面性
第3章 政治――「力は正義なり」が中央集権化を生む
第4章 外交――強い国にも強気、弱い国にも強気
第5章 軍事――不安ゆえの「過剰防衛」癖
第6章 交渉――交渉は闘争の手段
第7章 連続――体制変化で「新しい人間」は必ずしも生まれず
第8章 労働――資源依存症で働くことは大嫌い
第9章 技術――外国からの拝借思想の限界
第10章 社会――奇妙な結託、プーチンと国民は共犯者

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プーチンとロシア人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    またしても「何でこの本読みたかったんだっけ?」と思いながら読み始めたが、かなり良かった!!作者が言及したヘドリック・スミス、ロバート・カイザーは訳本があるらしいが、見当たらないのが悔しい。ジョージ・ファイファーも他の本は見つかったが「モスクワからのメッセージ」がない。

    0
    2018年07月09日

    Posted by ブクログ

    プーチンの人物像、ロシアの国民性、ウクライナ侵攻の背景を知る手掛かりになる。天性の人たらしの才を巧みに操り、「信頼できる人物」とブッシュ(Jr)に言わせたプーチンは、無名のKGB要員から必要な人物を必ず味方につけ大統領に登り詰める。外交上の目標や狙いは、「国際舞台でロシアの発言権や影響力を増大させ、

    0
    2022年03月12日

    Posted by ブクログ

    木村汎氏(1936年~)は、ロシア政治、日ロ関係を専門とする政治学者で、北海道大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。
    本書は、1980年に出版された『ソ連とロシア人』がもととなっているが、当時のソ連共産党支配体制から現在のプーチン体制への政治体制変更を踏まえ、大幅加筆・修正されたものである

    0
    2019年03月17日

    Posted by ブクログ

    国土は地球上の全陸地の八分の一。11の時間帯を持つために、国内の時差は最大10時間。それなのに人口は日本のわずか1.1倍。

    0
    2019年07月25日

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