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二年連続で真打ちトライアルに失敗し、絶望と空回りの日々が続いていた。――そんなある日、師匠の志らくがぼそっと話しはじめた。立川流孫弟子として初の真打ちに昇進した立川志ら乃。家元立川談志による二ツ目昇進試験に合格し、NHK新人演芸大賞を受賞。「これで売れる」と思ったが……。うまくいかない現実から目を背けるように「まだ本気じゃないけど、いつか本気を出したらオレは凄いんだ」という逃げ口上で自己肯定し、「うじうじ」と思い悩んできた著者が真打ちにたどり着くまでの落語家人生を綴る。
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Posted by ブクログ 2018年10月20日
前作は、パラパラ見て対談が多いのがちょっと残念と思って放っておいてある。本作を買ってすぐ読んだのは、対談がないから。対談は相手がよければ形になるからね。本作はマニアックに走らずに書いているところがよかった。とはいえ、「ここでは触れないでおく」としたところが一番知りたかったところだったので、★1つ減ら...続きを読むした。著者は自分が陥りやすい部分を知っていて、たびたび自分を引き戻すところが読者にももどかしいと思ったぐらいだから、本人はもっともどかしいんだろう。談志師匠のことや志らく師匠との関係についての部分も秀逸だった。
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