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先輩と暮らして早半年。
舞い散る桜の中で「ボク」は昔を思い出していた。
今、ボクの隣にいる先輩は――一体誰なのだろうか……。
同級生の飛び降り自殺に遭遇したボク。
幸い一命を取り留めた彼女だったが、その日からボクの不幸が始まった。
ボクを守ろうとする先輩、ボクをどこかに連れて行こうとする……死神。
神社の裏で見たのは――。(死神憑き)
先輩を連れて田舎に帰郷したボク。
過疎化した村で、幼少期からの知り合いとすれ違う。
幼少期のころから見た目の変わらないそのヒトは、どうやら祖父母、曾祖父母の世代からずっと同じ風貌で――。(繰り返すヒト)
怪異に遭遇してばかりのボク。
だが、そんなボクへの被害は全て誰かが請け負っているのかもしれない……。
祖母に頼まれて畑を掘り起こしたボクは、良くないものを掘り当ててしまった。
その日の夜、激しくドアを叩く音が響き……。(守り札)
田舎から帰ろうとしたボクと先輩は、その途中で真っ黒な鳥居を見つける。
興味半分から、その鳥居の先に進んだボクらはとうとうあの世に追われることになってしまった。
事故にあったボクらは――。(幽明異境)
明かされる先輩とボクとの関係。
どちらが怪異で真実なのか。
繰り返し、繰り返される悲しい恋。
執着と狂気。
その後の彼らを書く、ショートストーリーも収録。
幽明境を異にした最終巻がここに……。
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