アスペルガー症候群の難題

井出草平

1997年の神戸連続児童殺傷事件、2000年の「17歳の犯罪」など、アスペルガー症候群という鑑定結果や診断が下された少年凶悪犯罪は数多い。では、アスペルガー症候群の特性と犯罪に関係はあるのか? 現在まで積み重ねられてきた科学的知見に基づきこの難題に答え、加害者・被害者を生まないための情報共有の必要性を説く。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 医学
• 出版社: 光文社
• 掲載誌・レーベル: 光文社新書
• 電子版発売日: 2014年11月14日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★★☆]

アスペルガー症候群について正面から分析した一冊。

2014年出版と今となっては少し古いものの、勉強にはなった。

[ブクログ · ★★★★☆]

アスペルガー症候群と犯罪の関連性というかなりデリケートな問題を丁寧に説き、アスペルガー症候群者が加害者になること、加害者になってしまったアスペルガー症候群者が再犯をすることを防ぐ手立ての必要性を訴える。
エビデンスに基づく対応の重要性も再確認。

[ブクログ · ★★★☆☆]

いろいろと考えさせらえる。
発達障害は、犯罪の一つの要因となりえるがそれだけでは決まらない。人権や、綺麗事で蓋をしてしまっては行けないが、偏見に至ってもダメだ。

統合失調症などと違って、再犯防止も難しい。
早いうちの発見と、各段階における介入が必要。

しかし、暴力性を抑えるための投薬と聞くと、やっぱり一歩引いてしまう。

犯罪には必ず被害者が存在するわけだし。

筆者も、少なくともこの本では問題提起と、提案をいくつかなさっているだけで結論は出ていないのだけど。

難しいが、考え続けなきゃ行けない問題の一つ。