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近代の名著として名高い『茶の本』は、明治39年(1906)に岡倉天心(1863~1913)が英語で書きアメリカで出版した書物です。そのタイトルや、再編集された利休の逸話・切腹話が多いことから、「茶道」について説きおこした本とも思われがちですが、実は、ハラキリで欧米に認知されていた当時の日本人を、日本の文化を擁護するために、欧米でも飲まれている「茶(紅茶)」を引き合いに出し、理解を求める意向で執筆されたものでした。七章からなる本文は短いものですが、どう解釈するかは訳者に負うところが大きい書でもあります。今回は、茶の道学実を兼ね備えた筆者が原文に挑んだ、茶の湯関係者待望の一冊です。
今回の新訳では、「茶道Teaism」と「茶の湯 tea ceremony」を明確に訳し分け、「道家思想Taoism」「禅道Zennism」と対置させるとともに、「茶道は、道教の仮の姿であった」と書いた天心の深意にせまっています。
また、英文のパラグラフごとに小見出しをつけているのも、訳者の工夫です。
60ページにおよぶ解説と、岡倉天心略年譜付き。
Posted by ブクログ 2022年02月05日
日露戦争直後のタイミングで英語で書かれた、岡倉天心による茶の本。茶を始めたくなった。
飲料である茶が、いかに日本において思想・哲学として発展し生活に根付いているか。煮る茶、泡立てる茶、浸出させる茶に分類し、それぞれが唐、宋、明の各王朝との繋がりや、元や清の支配で茶の文化が破壊されたこと。道家思想や禅...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月02日
同志社100冊 2014.June on One Purpose
人と交流するための心得(礼法)が記されている。原著英文。
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質素。貧弱から富者まで花の入れ方を知る 014
生の術 Art of Life 018
物質主義に反抗 030
人間性を回復するために茶を 033 激乱の...続きを読む
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