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古代日本人の信仰の対象は、豪華絢爛な社殿や伽藍ではなく、山、川、巨樹、奇岩など自然界の森羅万象だった。本書は、日本人の信仰心の原点をもとめ、神社霊場をめぐる旅に誘う。
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Posted by ブクログ
世界遺産からローカル遺産まで、列島各地の神社霊場を探訪するなかで、いろいろなことが見えてくる。 たとえば、伊勢神宮の創建よりより出雲大社のほうが早かったとか、日本の神様はヨコ並び がお好きとか、神社は神様に至るための中継センターであるとか、いまは神社とお墓は相いれない形になっていることが一般的だっ...続きを読むたがかつては隔てはなかったとか、目から鱗が落ちる発見があって、とても面白い。 臨場感にあふれており、神社を訪れた時、どういうポイントを押さえたらいいかがよくわかったのが収穫でした。
日本の神社や霊場がどのように成立したか、を読み解いていきます。一番重点を置いているのが足を使って実際に参拝してみること。それも本殿だけ参拝するのではなく、外宮や鳥居から本殿を眺めてみる。そこで感じた違和感や疑問を素直に読み解いていく。 取り上げられているのは出雲大社や住吉神社などです。 また信...続きを読む仰心を集めるという点では「霊場」も同じ、ということで高野山や恐山も取り上げています。 どのようにその場所で信仰が成立したのかわかりやすく説明します。
神社や霊場のルーツは建物などではなく、山・川・岩・海など自然の依り代であることを、現地に行って確認してきたという本。 著者は、割と「雨男」なのかも…というのが感想。
アニミズムに根差し、万物に霊魂が宿っていると考えて、日本の霊場神社22か所を紹介したもの。北は恐山、南は斎場御嶽、古神道のルーツ・三輪山大神神社に兵庫・生石神社などを紹介。自分が行った経験のある場所が12。想像は膨らむばかり。
著者は建築家、その本業ならではの視点が随所に見られ、神社霊場の空間的コスモロジー、社殿などの特色が具体的に語られるあたり、知の刺戟がある。 -20101202
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神社霊場 ルーツをめぐる
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武澤秀一
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