転売ヤーの会計学~儲からないのは理由(わけ)がある~

転売ヤーの会計学~儲からないのは理由(わけ)がある~

小説・文芸
1,100円 (税込)

5pt

4.0

転売はなぜ、その多くが儲からないのか? 経済のメカニズムをどう浸食しているのか? 儲かる商材、儲かる販売方法とは? 「まんだらけ」や「ブックオフ」と転売ヤーの大きな違いとは? Switch2の転売対策はなぜ成功し、ハッピーセットはなぜ失敗したのか? 会計学者がガンプラ、ポケカ、ゲームソフトやライブチケットなどの実例をもとに、転売の利益構造を「原価計算」「サプライチェーン」といった会計学の視点で分析する。

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転売ヤーの会計学~儲からないのは理由(わけ)がある~ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    そこそこ面白かった。
    筆者はガンプラが大好きな会計学の教授で、転売行為を会計的に説明している。
    言いたいことは転売ではほとんど利益は出ないよね、ということなんだけど、皆んなが薄々気づいていることをしっかり文章にしてくれている。
    会計がわからない人にもわかりやすく書いてある。

    途中でガンプラの細かい設定が出てきて、この人はガンプラが転売ヤーの餌食になって購入できないから怒りでこの本を書いているのでは、と推測して面白くなったりした。ガンプラのことを例示している部分は活き活きしていた。

    そういう意味で結構面白かった。
    この文章の論理でいくと、ポケモンカードは再販されない限り値上がりは避けられないとも言える。
    どちらにせよ、転売はサプライチェーンを伸ばす行為で利益は転売ヤーに入るから、それが気に食わないひとは正規店で買ってほしい。

    0
    2026年10月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    転売ヤー、とにかく滅びろという思いを常に持っているものの、アンティークとか、古本とか中古ゲームとかも転売と言えば転売だから、若干複雑な思いを持ってはいる。
    でもまあ、いわゆる転売ヤーと言えば基本カスなので滅びてくれていいです。

    そんな人々のビジネスにおける会計ってどうなるんだろう、ちゃんと考えてビジネスしてるんだろうか、と思って読み始めてみた。3時間並んで転売して3000円儲かってヤッターみたいなことを本気でやってるんだろうか、と。

    結果的に、あんまり理解度は上がらなかったが、やっぱり特に儲かる商売じゃないんだろうなというのは大体わかった。
    さすがに転売ヤー=悪!というスタンスではなく、なぜやつらが会計学的には儲からないのにやめないのか、という話っぽい。

    ただ、途中まで読んでて、「この本は結局誰に向けて書かれたものなのだろう」という疑問は浮かんできていた。副題が「儲からないのは理由がある」って書いてる本を今転売してる人は絶対スルーだろうし、これから転売を始めようと思ってる人が読むわけはないだろうし、転売ヤーむかつくわーって人も基本は手に取らないだろうし。

    そしてその答えは割と後半で出てきた。
    p235 「そこで本書では、利益が出にくいことを明らかにするために、利益計算の基礎を伝えないと考えました。」
    んー…、やっぱり、転売してる人、しようとしてる人がこんな本を読むかなぁと思ってしまう。

    というか、半分くらいまでかなり一般的な会計的知識ばかりで、正直あんまりおもしろくなかった。書き方も学術的というか、教科書かなって感じ。
    いや、後半でそれまでの知識を踏まえて転売ヤーの会計学を学びましょう、ってなるのは分かるんだけど、それでも… だったなぁ。

    第五章に入ってようやく転売そのものに関する話が出てくる。
    転売は通常の小売店とは原価が異なってくるという話。製造業、小売店でも基本は商品複数をまとめて製造、購入するのでそこの手数料は分割できるが、転売は基本一つずつかかる。なので人件費等がすごいかかる。なるほどね。
    …つっても、そんなん普通に考えれば分かるのでは。いや、分からんから転売なんてしてるんだろうな。業務的にやってるやつはそこら辺がわかってるからほかの人を使ったりしてるっぽいが。

    あとは、ガンオタである著者の知識から、ジークアクスのガンプラを売ろうとしても転売だと高く売れたとしても諸経費のせいで儲けが出ないとかを、わかりやすい事例で説明してくれて、更に転売でも成功する事例の紹介もしてくれる。どちらも説明してくれるのはとてもよい。

    そして転売の定義は…「購入者の利得に目を付け、奪い取ることこそが転売の本質だといえます。」
    で、冒頭にも書いた、古本やアンティーク、芸術との違いは;
    「中身がわからない商品のように希少性が異なるモノや、時間の経過により入手が不可能な思い出の逸品のようなモノ、世界に一品しかないような芸術作品を取り扱うことは公正な転売といえます。これらは他人の価値を奪い取る行為とは異なります。」
    なるほどなー。

    そして転売をなくす方法は、なんと… ない。いや、あったらとっとと絶滅させてほしいからないのはわかる。が…
    「転売とは人間の欲に依存した期待(使用価値)の刺激による利益獲得の行動といえます。転売をなくすということは人間の欲を取り除くことと同義だと思います。」

    …無理やん!人間滅ぼさないと。

    0
    2026年10月03日

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