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中学生の頃から憧れの存在だった蓮が、親の再婚で義兄になり喜んだ花梨。
だが、肝心の蓮に避けられているように花梨は感じていた。
ある日、借りていたパソコンを返しに蓮の部屋へ向かう花梨。
引き出しにしまおうとしたその時、手錠と日記が目に入った。
《両親不在。花梨はひとりになる。二十四時、決行。手錠。今夜しかない。もう限界だ。》
(本気なの? 嘘よね、偶然よね)
二十四時、いつも漂ってくる、お義兄ちゃんのお気に入りのフレグランス。それが、いま部屋に入ってきた、この男からふんわりと匂ってくる。
【本作品はハニーロマンスVol.2に掲載されております。】
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