ヨーロッパの都市はなぜ美しいのか

佐野敬彦

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広場、噴水、モニュメント…都市を構成する仕掛けのおもしろさ、楽しさ、奥深さ。イタリア、フランスの都市環境の美を訪ねる。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 社会・政治 / 社会学
• 出版社: 平凡社
• ページ数: 298ページ
• 電子版発売日: 2015年08月28日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 36MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

ヨーロッパの都市が美しい理由
・幾何学であること
・小丘に沿って作られていること
自然の柔らかさ。
垂直方向のプロポーション
直方体の屋根にパースがかかり、不規則な見え方をする。

建築物の美しさ
・引いてみると明晰
単純な線の集合
・詳細を見ると細かい凸凹がある。
影による陰影

デザイナーなきデザイン
・建築材料の統一
・ファサードのキープ
法律で洗濯物を見える場所に干すことを禁止している。

スポンターネオ感覚
たくまざるうまさ=自然な感じの面白さ=意図的ではなく、無意識的にふと浮かんでくるここのろ赴くままに表現するさり気なさの美。
・
・くり抜き型の窓

美しい広場
・細い道からドラマティックに開ける広場
・非対称性
自然の柔らかさ
・噴水(天と地をつなぐモニュメント)
日本と比べて水の価値が高い。夏に枯渇する。豊かさの象徴。
生活必需品　飲水

日本には広場が少ない。
政治的に人を集わせたくない。
考察

小道
・車が入ってこないという安心感
考察

バロック建築のロココ様式→アール・ヌーヴォー
曲線と明暗の対比、光のドラマ、それがつくる生命力のある高揚感。ロココ様式(ロック、シンメトリー)荘厳で力強い曲線→アール・ヌーヴォー:小枝のような軽やかな曲線(アシンメトリー)

植物が少ないからこそ、意識的に植えられた。
⇔東京

アール・ヌーヴォーは
産業革命で財を成した実業家の富の象徴
ガラスの発明によって衰退。
ステンドグラス。色彩へ
=アール・デコ

アール・ヌーヴォーの衰退
・ポストモダンによる、単純な直線
中世のような力強差ではなく、軽快な直線。