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小さな命に、ただまっすぐ向き合いたい。
子どもたちが教えてくれた、医療の本質とは――
小児科医として多くの命と向き合ってきた著者が綴る、
現場の希望と葛藤、そして“寄り添うこと”の大切さ。
すべての医療者・保育者に贈る、これからの指針となる一冊。
子どもたちと歩んだ50年の記録
子どもが好きで小児科医になった。県外転勤命令に逆らわず赴任して、小児救急病院で25年、
昔のひどい発作の頻発する喘息病棟を担当し、急流に翻弄される木の葉のような悩殺の日々、
その泥沼からようやくはい出せたのは15年も経ってから。その後ふと思いつき開業、20年が過ぎた。
合わせて45年。今ようやく穏やかな流れに身を任せてはいるが、既に病葉である。
しかし小児科医であるおかげで、忙しい日々の仕事の中でも、安らぎと、癒しと、楽しみをいただいている。(本文より)
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