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わたしの日記を送ります。 あなたの日記を送ってください。 Tinder上で「日記」と名乗り、夜な夜な毎日、日記を送る。 日記を交換するうちに、ひとりの男性に恋をした。 二〇二二年二月から一〇月までの わたしの日記と、数日間の彼の日記。
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Posted by ブクログ
この人の日記をずっとずっと永遠に読んでいたいと思った。同年代で性別も同じで、多分誕生日も近くて勝手に親近感というかシンパシーを感じながら追いかけていた。最後、きっかり31日で終わっていないのがよかった。好きだった人が好きではなくなる、好きでい続ける体力がなくなる感じ、わかりすぎてサイゼでお酒飲みたく...続きを読むなった。 ああ喪失感。
思いがけずとっても好きな文章を書く人に出会えて嬉しい。 確かこの本は神保町ブックフェスで購入したもの。 出会いに感謝。 ティンダーでマッチした人にひたすら日記を送り続ける「日記ちゃん」。 日記がそのまま載っているので、実質エッセイ本のようなもの。 ときおりアンサー日記が掲載されていて相手の葛藤が...続きを読む見えるのもとても良い。 ひたすら日記だから合う合わないはあるかもしれないけど、私はちょっと読んだ時点で日記ちゃんのことが大好きになってしまったからあとがきまでずっと凄く楽しかった。 展示会や映画館に度々足を運びたくさんのカルチャーやアートに触れて、恋をして、お酒を飲んで、時には性病にかかったりもしながら毎日を綴っていく日記ちゃん。 こんなの送られてきたら好きになっちゃうよ。と思わずにはいられない、人の魅力が文章にぎゅぎゅっと詰まっていて凄く好きだった。 『エモい』なんて得体の知れない言葉でしかこの日記のことを言い表せないことが悔しい。悲しいことに私はこれ以上の語彙を持っていない。 本当におこがましいと思うけど、 日記を書く時の句読点の使い方とか、ひらがなと漢字のバランスとか、文章のテンポみたいなものが私と近いような気がして、だからこそとても読みやすかったのかも。 ついでに自分の文章まで好きになれて一石二鳥でした。
筆者とはだいぶ歳が離れているけれど、映画や展示や本にラジオなど摂取しているカルチャーが重なっていて、すごく親近感を持てた。 わたしも若いころこの子と同じような生活を送っていたのを思い出した。媒体はティンダーでなくクラブだったけれど。 ラストの着地はちょっとびっくりするくらいぐっときたし、たまに好きだ...続きを読むった人の日記との答え合わせがあるのにドキドキした。
マッチングアプリTinder上で自らを日記と名乗り、マッチングした人に日記を送り、日記を送ってもらうノンフィクションな話。 一見エッセイなんだけど、ちゃんと日常に物語があって小説を読んでいる気持ちになった。 序盤はあまり感情移入しない場面が多かったけど、ひとりの男性に恋をしたくらいで、恋をすると文...続きを読む章が湿るんだと思って面白くなっていった。
日記に記されるサブカルチャーの知識と好奇心と行動力に驚かされて感化される。切なかったけど、それでよかったって思う。
実際にTinderを使った際に「日記を送り合う」という行為をしながら、関係を構築していく話。 私は、芸術や建築に疎いので、彼女の展示会探訪のあたりで、途中途中でさらりと読めない部分もあったが、文章力の高さにただ引き込まれた。 ところどころで、「同じことを感じてた!」と思うフレーズもあり、根本的には自...続きを読む分と似ているところがあるのかな?と思う節も。 「暗くなっていく空を見て、彼が「これは夜明けの湖だね」といった。わたしがTinder内でいきたいといったのは、夜明けの湖だったのだ」 これは、昔読んだ金城一紀の「GO」内にある 「彼女は、「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグのようなショートカットだった。 そして、僕は、「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグが大好きだった」 というシーンに似た、恋する相手との尊い瞬間だなと思った。 「彼」の日記にもあるように、彼は稚拙な方法で背を向けたわけだけど、それでもリアリストと言う自負のある筆者が最後に流した涙や、あなたの日記、好きだよという言葉は、エモーショナルで好き。 双方のあとがきもよかったので、ぜひ最後の1ページまで読んでもらいたい。
タバブックスからのメールかなにかで目にして、試し読みしたら題材が面白く購入。 途中途中でなにしてんだか…と日記さんにケチをつけたくなったが、自分と被りまくり。WINDPARADE私も行ったし…!最後の方は彼のことなんだこいつわからんなぁと同じ気持ちになり笑った。 読んでて楽しかったし今後も気になる〜...続きを読む!
中央線沿いの情報をよく知れた!主人公に感情の波はありつつ、自分の欲求を知り、好きなものに満たされている羨む人生だなと思った
序盤は正直鼻についた、なんか楽しくやってんな、と でもこれは裏返すとすごく羨ましかったんだ でもそれゆえ日記さんに感情移入することはなく へぇ、ふぅん、とノレないままで読み進めていたら あぁ、恋してるんだ。と(ようやく)気づいた頃から 日記に高揚感と湿り気が、それと同時に切なさまでが 渾然一体と...続きを読むなった状態となり読むことを止められずに そのまま一気に読み終えた とても尊い数ヶ月を追体験した気分、恋ってすごい。
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葉山莉子
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