なぜオフィスでラブなのか

なぜオフィスでラブなのか

1,980円 (税込)

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小説から紐解く公私混同の過去~未来

「職場で出会った人とつきあっています/結婚しました」という話は一般的で、珍しいことではありません。
でも、冷静に考えてみると、仕事を目的とする場で、なぜそんなに恋愛が発生するのでしょうか。
小説を題材に日本の「オフィスラブ」について、労働にも造詣が深い新進気鋭の著者が論じます。

【目次】
まえがき

1 なぜオフィスなのか? よしもとばなな 『白河夜船』
2 祖父母たちのオフィスラブ伝説 田辺聖子 『甘い関係』
3 絶対安全不倫小説 東野圭吾 『夜明けの街で』
4 忘れられた名前を呼ぶとき、オフィスラブが始まる 川上弘美 『ニシノユキヒコの恋と冒険』
5 オフィスラブとセクハラの境界 綿矢りさ 『手のひらの京』
6 私たちが同僚を好きになる不思議 長嶋有 『泣かない女はいない』
7 近代家族と父娘関係の切なさについて 源氏鶏太 『最高殊勲夫人』
8 東京ラブストーリーの貞操をめぐる闘争 柴門ふみ 『東京ラブストーリー』
9 シングルマザーのオフィスラブ 津島佑子 『山を走る女』
10 未来のオフィスラブはプラトニックである 雪舟えま 『プラトニック・プラネッツ』
11 オフィスラブの魔法で人生はときめくか 津村記久子 『カソウスキの行方』
12 オフィスラブと「私」の物語

あとがき

【著者】
西口想
1984年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、テレビ番組制作会社勤務を経て、現在は労働団体職員。

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