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知覚器官のようにしてタロットを「読む」力をもち、臨死体験をへて大きく覚醒したシャーマンとして活動する鶴見明世が、哲学者・藤村龍生との対談を通して、独自のスピリチュアルな次元を初めて語る。
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Posted by ブクログ
ものすごい本を読んでしまった。 これが、まず最初の感想だ。 ここ数年、スピリチュアルな世界への興味感心が出たこともあり、気が向いたものを色々と読んでみている。とある動画で紹介された本を探しに書店へ赴き、在庫検索で表示された棚を探していた際に出会った。 もともと探していた本は結局見つからなかったのだ...続きを読むが、こちらの本を手に取って帰った。 タイトルが全く目立たない背表紙なのに、訳もなく惹かれて手に取った。本の帯から、タロットリーディングを行う鶴見氏と哲学者である藤村氏の対談本であることはわかった。 個人的にはタロットカードやオラクルカードも好きで複数持っているし、臨死体験の体験談にも幼い頃から興味があって立花隆さんの書籍「臨死体験」も中学生時分に読んだことがある。ここ数年、引き寄せや魔法などのスピリチュアルにも興味がある。 このタイトルすらわかりにくい背表紙に目を奪われたことには意味がありそうだと思い、早速読んでみた。 これまでに聞いたことのない話ばかりで、理解が難しい。だがとても興味深い。 引き寄せの法則などは(私自身は全く詳しくはないが)、海外の著者の翻訳などが大本にあったりするため、なかなか自分とは文化的背景が異なることを念頭に置いて読む必要がある書籍が多い気がする。 だが本書では、日本人であり、自分と共通する文化背景を持ちながら、シャーマン的な能力をもつ鶴見氏の話を読むことができ、衝撃的ながらに新鮮だった。一神教などの文化に親しんでいる人にとっては理解しがたいものであることだと思われる。 前半にはタロットの話も出てはくるが、タロットリーディングについて解説された教科書的な話ではない。もっと根源的なタロットとは何か、この世界はどのように成り立っているのか、という根源的かつ本質的な話だった。 もちろん、人によっては懐疑的になるような話題かもしれない。対談の場にいる藤村氏が感じている鶴見氏のお話のリアリティを、本書から感じることができた。 作り話や思い込みなどではなく、鶴見氏が視ている、視てきた世界。 自分には視えないが、そのような世界があり、その中でいまの人生を生きているのか…という気持ちになった。本書の話は、まだまだ序の口なのであろう。今回の対談では踏み込まなかった話が多くあることが伺える。既に続編が待ち遠しい。 世間一般がイメージする「スピリチュアル」な話題からは一線を画している。おそらくこんな話を聞いたことがある人は、ほとんどいないのではないかと私には感じられた。 タイトルや装丁が気になる方、目次を見て興味が湧いた方、たまたま書店で見かけた方、おすすめで偶然目にした方。この本への出会い方は様々であろう。 興味が湧いた方は、ぜひ一読していただければと思う。
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