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「性暴力」について語ろうとする人の口を、ふさぎ続けてきた私たちの社会。それでも声を上げ続け、問題を明らかにしてきた人たちが、今伝えたいこととは。
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Posted by ブクログ 2022年02月08日
34名の個人・団体から構成される「#Metoo」の中心となった当事者たちや、長年にわたり第一線で性暴力被害を支援してきたアクティビスト、研究者らが、性暴力の現状やこれまでの動き、今後の展望などを30項目に渡ってまとめました。これまで沈黙を強いられ孤立した性暴力被害者。こうした現状を打ち破ろうと、被...続きを読む害者たちがその体験や思いについて声をあげ始めました。「#Metoo」やフラワーデモ、性犯罪刑法の改正など、様々な変化を起こしてきましたが、まだ現状は厳しさが続きます。 本書名の「私は黙らない」に込められた思い。1991年8月14日、韓国のソウルで金学順という67歳の女性がカメラの前に立ち、日本軍の「慰安婦」にされた過去を告白しました。日本軍慰安婦させられた事による韓国内の社会的制裁を恐れ、沈黙を続けてきた被害者たちの沈黙からの脱却です。これを機に、日本軍による大規模・系統的な戦時性暴力が、アジア・太平洋の広範な地域の被害女性たちから声が上がり、広く社会に知られるようになりました。そして、今から20年前のコソボ紛争下で、性暴力を受けた被害女性、バスフィエ・ブレアさんが「わたしは黙らない。沈黙は加害者を喜ばせるだけだから。」に込められた思いが、本書籍で縦横に語られます。
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