チームヒューマン

チームヒューマン

デジタル時代のテクノロジーは、どうして分断と抑圧に変わっていったのか。お金は、交換の手段から搾取の手段にどうして変わっていったのか。教育はどうして職業訓練の一部と成り下がっていったのか。

あらゆる技術、市場、制度は人間が作ったものであるのに、多くの場合、人間的とは逆の方向に進んでいきます。デジタル思想家であり、NPR-Oneのポッドキャスト「チームヒューマン」のホストであるダグラス・ラシュコフは、この反人間性の仕組みを明らかにします。そして、人間性を育む社会を作り直すように私たちに呼びかけます。
ラシュコフは100の警告を示し、人間を繋ぐために生み出された力が、どのようにして分断と抑圧に変わっていったかを示します。お金は交換の手段から搾取の手段に変わりました。教育は職業訓練の一部となりました。デジタル時代のテクノロジーはこの傾向をさらに増幅し、私たちの社会の自主性に最大の危機をもたらしました。仕事はロボットに任せ、関心ごとはアルゴリズムに操作され、民主主義はソーシャルメディアに侵食されています。しかし、すべてが失われたわけではありません。チーム・ヒューマンを結成して立ち向かい、手を取り合って社会的な絆を自分たち自身で作り直すときです。
『TEAM HUMAN』特設サイト:https://www.teamhuman.fm/

【目次】
日本の読者のみなさまへ
1章 チームヒューマン ── あなたの声が聞こえてきます
2章 社会的動物 ── 自らを社会化するために生きる
3章 嘘を学ぶ ── メディアのウイルスとは何か
4章 図形と背景 ── 主と客が入れ替わる
5章 デジタルメディア環境 ── モノ化される人間
6章 人を機械として見る ── 人が人のために決めること
7章 経済学 ── ゼロサムゲームからの脱却
8章 人工知能 ── 究極の技術 AIは人類を救うか
9章 パラドックスから畏敬の念へ ── あいまいさの受容
10章 精神性と倫理 ── 人間の「魂」とその行方
11章 自然科学 ── 科学は誰のためにある?
12章 現代ルネサンス ── 自分よりも大きな存在との共鳴
13章 組織化 ── チームヒューマンに参加する
14章 あなたは一人ではない ── 私はここにいます
編集あとがき
奥付

【著者】
ダグラス・ラシュコフ
1961年生まれ。米国ニューヨーク州在住。第1回の「公共的な知的活動における貢献に対するニール・ポストマン賞」を受賞。『PROGRAM OR BE PROGRAMMED』(日本語版は『ネット社会を生きる10ヵ条』[ボイジャー])、『THROWING ROCKS AT THE GOOGLE BUS』、など多数執筆。『NEXT GENERATION BANK 次世代銀行は世界をこう変える』で「デジタル分散主義」という論考が翻訳されている。
著者サイト:https://rushkoff.com/

堺屋七左衛門
大阪市生まれ、神戸市在住。大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻博士前期課程修了。日本翻訳者協会(JAT)会員、HON.jp(日本独立作家同盟)正会員。訳書に『ケヴィン・ケリー著作選集 1』(ポット出版、達人出版会)、『マニフェスト 本の未来』共訳(ボイジャー)、『ネット社会を生きる10ヵ条』(ボイジャー)など。

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