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知日の原点がここにある
日本と中国は隣国である。人種的にも、地理的にも、交流の歴史のどれをとっても日本人と中国人は非常に近しい。しかし両者は時には非常に遠くもある。1962年生まれの著者は文化大革命の後半期を『毛沢東語録』を暗誦して過ごしてきた。後に留学生として来日し、肉眼を通し、また肌で感じる日本の現実を「虫の眼」として体験する。小さな視点からとらえるものは一つの民族の喜怒哀楽を映し出し、二つの国を結びつける文章を導きだした。好奇心溢れる中国青年が、繊細な視線と豊かな感性で、忘れられた日本の自然と文化の奥深さを再発見したユニークな日本体験記。
<b>・解説:柳田邦男(ノンフィクション作家)</b>
「毛氏にはどうしてこんなにも豊かな出会いが生じるのだろうか。思うに、本当は誰でも日常の中でそうした物語に出会っているにちがいないのだが、残念なことに、心の中に物語の美酒を受ける容器《レセプター》を用意していないがために、何も気づかずに凡庸な時間を過ごしているのだ。」 本書「解説 美しい日本語の懐しさ」より
【著者】
毛丹青
作家。神戸国際大学教授。1962年、中国・北京生まれ。中国社会科学院哲学研究所助手を経て、三重大学に留学。商社勤務などを経て執筆活動に。2011年日本文化を紹介する雑誌『知日』を中国で創刊し、主筆を務める。2014年文藝春秋より発行された『恵恵 日中の海を越えた愛』の出版コーディネートを行い、村上春樹『女のいない男たち』の中国語翻訳も行っている。著書『にっぽん虫の眼紀行』は、法蔵館/1998年、文春文庫/2001年に刊行されている。
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