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Posted by ブクログ
旭山動物園の歴史を5章に分けて、動物園の飼育員や園長など当事者の生の声を拾いながらエッセイ風に紹介している。
動物園や動物園経営に関する用語、「生態展示」、「100kmルール」などが、おれにとっては未知の世界で面白かった。
この本は旭山動物園に行って、閉園時間ぎりぎりに売店で購入したもの。動物園と言えば、普段見れない動物がひたすら並べてあってそれを気が向いたら見に行くところ、という風にしか考えていなかったが、何が人気なのか気になって、旭山動物園に行ったらその人気にすっかり納得した。事前に映画やドキュメンタリーで予習していったのもあるが、動物を見る、というよりは動物の見せ方を見る、という感じで、とても興味深く、5時間の観光時間を使ってもまだ足りなかった。手書きのパネルやあべ弘士さんの絵はとても印象的で、また、本にも書かれているように、「なぜ動物園が必要なのか」という質問にストレートに、分かりやすく答えてくれる動物園だった。特にエゾジカやオオカミの展示、オジロワシの展示を見てそう思った。
本自体はとても読みやすく、写真もあり、分量も少なく、中学生でも読める感じなので、旭山動物園観光の前後の移動時にこれを読めば、旅行が楽しくなると思う。(10/05/07)
Posted by ブクログ
旭山動物園にて、おみやげで購買。
私が行ったのは大雪のさなかで、お客も少なかったけど、どうしてこんなに従業員が明るくて一生懸命なのか、これを読んでよくわかった。
どこへいっても所狭しと貼られている動物たちの説明、紹介、写真、生態のポスターは、すべて手書きで、ていねいなイラストつき。「まあこんな時期はひまだからなあ」とへらへら笑って読んでいた自分に反省。どんなに頑張っても頑張っても入場者数が増えず、やる気とはうらはらに最低人数を毎年更新していく序盤のくだりにただただ涙。結局、チャンスがめぐってきたのは自分たちの努力で少しずつ、ではなく、旭川の市長が変わって、話を聞きたいと声がかかったところから、という事実も、すべては人であり、もうだめだ、と思っても、必ずチャンスは一度だけかもしれなくてもやってくる、そこでそのチャンスをぜったいに逃さないこと、それまでただ愚直に努力し続ける、という神話のような現実が本当に胸を打った。これは、現代の御伽噺であり、人生をなにに賭けるかを信じて決めていた人々の、泣かずには読まれない本でした。
上野動物園のすぐ近くに住んでいるので、上野動物園の現園長も旭山園長と仲がいい、というのもちょっと嬉しかった。近々、上野へ行こう。
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