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11世紀から第1次世界大戦が終結する1918年まで、約800年間にわたって君主国家を継承してきたハプスブルク家。その名が国名にもなっていた唯一無二の王家に焦点を当てると、西洋史上の出来事のつながりが可視化され、その本当の意味がみえてくる。
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Posted by ブクログ
高校の世界史知識では誰がハプスブルク家の出身かさえもよく分からないが、ハプスブルク家を軸に60章を追うと、複雑に絡んだヨーロッパの歴史そのものがよく分かる。神聖ローマ帝国は7名の選帝侯の選挙で皇帝が決まる特異な形態だったが、ハプスブルク家がいかに世襲で勢力を拡大していったかが分かる。オーストリアのイ...続きを読むメージが強いが、もともとは独仏国境近辺の田舎で無力な貧乏貴族だったことから皇帝選挙にお呼びがかかったとは意外だった。日本からスペイン、ローマを訪れた天正少年使節の存在なども初めて知った。いとこ同士で結婚を続けて所謂ハプスブルク顔になっていくスペイン王家は有名だが、ドン・カルロスやカルロス2世の人生を思うと悲劇的。印象的には宗教改革で大きな転換期を迎え、最終的には第一次世界大戦の時代には国民国家/民族自決の流れもあって崩壊したイメージ。グローバルな戦線、多くの参戦国、そして100万人が亡くなった7年戦争…実質、初の世界大戦だったと改めて認識させられた。
やはり、難しいですね。 全ハプスブルクなので、スペインまで話はとぶし。 これは、1人ずつじっくりと理解していくしかない。
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ハプスブルク家の歴史を知るための60章
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