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歌舞伎町で働き3人の子どもを育て上げた母、77歳でひとり身となったバツ3の父、そしてフリーライター・編集者として活動する独身の「私」。父と母は、私が小学校4年生の時に離婚。母はホステスとして働き、私たちを育ててくれた。それはつつましいけれど、幸せな生活だった。そしてアラフィフとなった私は、離婚した両親を看取ることになる。ちょっと変わった母と父を見送ることで見えてきた、本当の幸せとは――。
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Posted by ブクログ
エッセイ。 私にとって、著名な人でもなく、どこの誰だかもわからない人のエッセイでこんなに引き込まれるとは思ってもみなかった。あちらこちらに、ハッとする文章が置いてある。ブワッと涙が出たり、ふふふとなってみたり。読後はしみじみと幸せな気分に。 お母さんの看取りには全力をつくす一方でお父さんに対して...続きを読むのそれは超ドライであったり。あ、それでいいんだな、自分の好きなようにしていいんだなって、私は妙に安心した。 カラっとした文章で、彼女と彼女の家族との生活の有り様がスナップショットで鮮明に見えて。感情のほとばしりやもう何もかもが私に覆い被さってくる。私はそこには居ないのに、まるで彼女の隣で息を潜めて見つめてるような。 別れてしまったご両親と彼女はしっかり家族であり、思ったようなお別れの仕方ができたことは非常に尊敬します。 素敵な本、もっとみんなに読んで欲しい。
腹をかっさばいてでも、言いたいことある。 私自身、普段思いを出さないタイプだからなおさらだ。 この本の著書は自分と父と母の生と死を描いている 淡々と、その暮らしを描きつつ、表に出すのは苦しいであろう母と父のリアルな女と男の姿。 腹、かっさばいて書いたんだろう。 そこに流し血と汗と涙、著者のこれ...続きを読むからの生に栄養を降り注いだと思う。 清々しく、心地よい。 誰かの思いは消えない。 そう思うと生きる勇気もわいてくる。
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堀香織
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