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ラブストーリーが好きな人、
ドラマを何度も観返してついつい深読みしてしまう「視聴者」、
物語やキャラクターの「作り手」になりたい人……。
“胸キュン”が気になるあなたに役立つ知識をぎゅっと詰め込みました。
・ドラマ『5→9』の高嶺さんは、なぜあんなに魅力的なキャラなんだろう?
・「あすなろ抱き」が、伝説として今も語り継がれる訳はなんだろう?
・「壁ドン」をどんな描き方をすれば、より上質な刺激や感動が生まれるんだろう?
みんなの胸キュンに関する疑問にも、さまざま答えを提案する一冊です。
・そもそも「胸キュン」って何? 何にどうキュンとしてるの?
・「頭ポンポン」「バックハグ」など、定番アクションがもたらす効果とは?
・作中人物(と読み手)がキュンとするキャラクター性とは?
といった様々な胸キュン要素を「キャラクター」「モチーフ」「ストーリー」の3つの軸で、解説しています。
名作と呼ばれる恋愛ドラマや映画をベースに、著者独自の〈ポップな分析〉が光る一冊です。
作品を知らない人でもわかるように、シーンの面白さも合わせて伝えます。
■目次 一部
第1章 キャラクター論
ドSキャラの「パワーワード」劇 ――『恋はつづくよどこまでも』
最強ヒロイン・紗絵子さんの“可愛さ”の根源(ルーツ) ――『失恋ショコラティエ』
第2章 モチーフ論
「頭ポンポン」の忘れもの、未然形と否定形のキュン ――『凪のお暇』『初めて恋をした日に読む話』
「不意打ちキス」は美しく…… ――『中学聖日記』
第3章 ストーリー論
“身体”のキュン劇、告白も振るのも〈全力〉で…… ――『ひるなかの流星』
弱き者のキュン、“あすなろ抱き”の秘儀 ――『あすなろ白書』
などを掲載。
ほかにも……
『ブザー・ビート ~崖っぷちのヒーロー~』『近キョリ恋愛』『消えた初恋』『花束みたいな恋をした』『silent』などを題材に、胸キュンについて徹底解説しています。
※書影は変更の可能性がございます。
<著者について>
柿谷浩一(かきたに・こういち)
1979年、富山県生まれ。ポップカルチャー研究者。
全集協力などの文学研究・書誌学のかたわら、ドラマ賞の審査員を歴任するなど、テレビドラマ考察も手がける。早稲田大学第二文学部卒業。同大学大学院文学研究科に進学後、同大学文化構想学部助手を経て、現在早稲田大学ほかで無期非常勤講師、早稲田大学総合人文科学研究センター招聘研究員。
当書籍は、早稲田大学で学生から伝説的な人気を集めた講義「愛の諸相(胸キュン文化論)」なども担当してきた、柿谷浩一氏の初単著です。
毎年争奪戦になっていた講義のエッセンスも書籍で再現し、盛り込んでいます。
視聴者はいったい何に、どのように《胸キュン》しているのだろうか。もっと具体的にいえば「胸キュンシーン」と呼ばれるものの条件は何だろう。どんな作り方をしていれば、何があれば、キュンとするのだろう。
(「イントロダクション」より)
この一冊が、あなたの胸キュンを考える「きっかけ」や「たたき台」になればと願っている。そんなシンプルな想いがすべて。そこに、作品の視聴者はもちろん、胸キュンを考えてみたい方、シーンを深く観るのが愉しい方、あるいは作り手になろうという方も、広くふくまれたら素敵だ。
本書のきっかけの一つは大学の講義。そのエッセンスも入れた〈講義の再現〉的なことも一部意識したが、原則オリジナルの書き下ろし。ではレッスンを始めますね。
(「はじめに」より)
Posted by ブクログ 2023年10月19日
これであなたも「胸キュン」が語れる!
意外にも「胸キュン」について書いた本はなかったらしい。だから、書いた。素晴らしい。あまりに普通に使う「胸キュン」が何かなんて考えたこともなかった。ともすれば、少女マンガのお約束のようにギャグ的に使えるほど浸透しているのに。
いくつものドラマを取り上げて、キャ...続きを読む
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