食客論

食客論

1,672円 (税込)

8pt

3.0

傍らで食べるもの――それはだれか?
ロラン・バルト、ブリア=サヴァラン、フーリエ、ルキアノス、キケロ、カール・シュミット、ディオゲネス、九鬼周造、北大路魯山人、石原吉郎、ポン・ジュノ、メルヴィル、アーレントらのテクストに潜む、友でも敵でもない曖昧な他者=「食客」。彼らの足跡をたどり、口当たりのよい「歓待」や「共生」という言葉によって覆い隠されている、「寄生」の現実を探究する。

第一章 共生
第二章 孤食
第三章 口唇
第四章 食客
第五章 海賊
第六章 異人
第七章 味会
第八章 坐辺
第九章 飲食
第十章 寄生(プロローグ)
あとがき

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食客論 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年01月01日

    「認識可能な他者のとしての友や敵の傍らに場を占める、不可視の道づれ。以後、われわれはそれを端的に「食客」とよぼう。ときには文字通りの「寄食者」を、ときには人ならざる「寄生虫」を包含するもっとも一般的な名称として選ばれたそれ―英語でいうところの「パラサイト」―が、ここから先の主役である。」

    食事をす...続きを読む

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