ドンに魅せられて 「ボレロ」がくれた76歳からの人生

九堀不美恵

コーヒーを待っている間、大きく手を広げて踊りたくなったのだ。
これには我ながら驚いた。こんなことはもうずっとなかったから。
“ドンについての研究”は、現在の私の日常に、はかりしれない豊かさを与えてくれている。（本文より）

繊細な指先、澄みきった瞳、内面からあふれ出す表現力。
ジョルジュ・ドンの“完璧な美”に憑りつかれ、
第二の人生を歩み始めた著者が綴る渾身のエッセイ。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: エッセイ・紀行 / エッセイ
• 出版社: 幻冬舎メディアコンサルティング
• ページ数: 104ページ
• 電子版発売日: 2022年05月31日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★★]

未来の為に今を手段化して
犠牲にしてきたという著者が
今後の人生を自分の力で
切り開いていく姿がとてもかっこいい。
読んでる側も何かに夢中になり
チャレンジしたいという気持ちにさせる作品。
自分を変えたいと思うことに
遅いことなんて無いんだなと感じた。

スキー、ヨガ、バレエ、ドン研究。
目標を自分で課し、
達成することに喜びを思いっきり
感じてる姿も愛らしい。
バレエに全く興味のない私でも
ダンサー"ドン"の踊りを是非見てみたいと
思わず興味津々になってしまった。