独身女性の性交哲学

山口みずか

多くの恋愛や結婚に関する本は、愛を称揚する一方で、あまりセックスには触れていない。しかもセックスを中心に据えた本は、技術マニュアルばかりだ。愛とセックスについては一家言ある私。この未婚男女が大量に発生している現状を、私なりに解き明かしてみよう。――物言う娼婦による脱恋愛論。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: ビジネス・経済 / 自己啓発
• 出版社: 二見書房
• ページ数: 232ページ
• 電子版発売日: 2011年01月31日
• コンテンツ形式: XMDF
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★★]

この手の本の中では最高に面白かった。さらっと読めてなおかつ深い。恋愛と結婚について、女性が求めるものについてをセックスを軸に語り、女性の生き方を考えていく。本書で述べられていることを実感も出来たし、論理だてて述べられてるしでいう事ないと思う。なるほどなぁと思わせられっぱなしだった。

[ブクログ · ★★★★☆]

まず・・・エロいだけの本じゃありません。

成功≒性交　ってタイトルから分かるように
まぁちょっとイヤらしい内容を絡めてはいますが
風俗嬢である作者が語るそのテの話は痛快で面白いよ。
自分の価値観をしっかりと述べてて、そういう考え方もありよねって思うし。

なんていうの・・・小さいことｸﾞﾀﾞｸﾞﾀﾞ言わずに・・・
もっと本能的にいっちゃいましょうって気分になるかな。

-恋愛もセックスも娯楽-
恋愛も幻想だって知ったうえで楽しめばいい。
人の気持ちは、がんばれば手に入るわけじゃない。
思い通りにならない人間関係の、一番濃密な部分が恋愛感情だ。
だから女がこぞって求めるのだ。


女目線の本だけに、男性の方に是非読んでみてほしい1冊です。

[ブクログ · ★★★☆☆]

年始に会った友達にすげー本を貰った。
『独身女性の性交哲学』！
わたしは人一倍結婚願望（というか出産願望）が強い方だと思うんですが、興味深く読みました。
伝えているメッセージは多分、「楽にいこう」ということだと思う。
宗教とか、世間体とか、資本主義とか、いろんなものにひっぱられている恋愛とかをもっと自分で見つめ直すことが大事。
自分がありのままで楽になるように。
「恋愛」という言葉自体新しいって話があって、確かにその言葉をわたし自身明確に定義できていないなあという気がした。（「色」とか「情」ならなんとなく定型みたいな感覚を持てる。）

データだったり文献だったりが沢山引いてあって、真面目に読み応えのある1冊でした。茶化さないで、ちゃんと語っていいテーマだと思うからこのスタンスには好感！（多少偏ってはいるけど。）

[ブクログ · ★★★★☆]

現役風俗嬢（発刊当時）である作者が、セックスや恋愛とは何か、自身の経験を踏まえて考察したものです。数千人の男性を相手にしてきた実績から語られる「女性から見た男性」そして、男性の及び女性のセックスを伴う恋愛に対する幻想のすれ違いが、シニカルかつコミカルに書かれています。「女性から見た男性」の見解としては、上野千鶴子のフェミニズム論・ミソジニー論をやや大衆化したような印象。学問として語っているのではなく、実体験として語っているのが良い点です。また、王子様にあこがれる女性や腐女子を考察しているもの面白い点です。