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健康診断で再検査になった中年の俺の担当は、年下のパーソナルトレーナー・真壁アカネ。あだ名は「鬼カウント」。回数を一度も数え間違えたことがない。
酒をやめられない俺に、彼女は契約を持ちかけた。10kg落としたら、全部あげる。
「ただしカウントどおりに動くこと」
2kg減るごとにご褒美が一段。ストレッチ補助、ヒップスラスト、誰も来ないシャワー室。10カウントのはずの数字が、少しずつ飛びはじめる。
そして計量日。汗で蒸れたレギンスを破られても主導権を手放さない彼女に、俺は一言だけ言った。
「アカネさん…かわいい」
筋肉女はかわいくないと陰で言われ慣れた彼女が、一度も言われたことのない言葉だった。その瞬間から、数字が逃げていく。
「もう1セット…して…っ」
鬼トレーナーの、数えきれなくなったご褒美の夜。フルカラー。
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