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毎晩二十時、下町の銭湯の番台で札を受け取るだけの無愛想な女将。通い始めて三年、目が合ったことすらなかった。
亭主に逃げられて十年、ひとりで釜を守ってきた人だ。
閉店後の掃除を手伝った夜、釜の火を落とした湯船の前で、彼女は言う。
「1度冷めるごとに番台から見てたあんたのこと、ひとつずつ白状してやる」
左肩から洗う癖、湯船でうたた寝する顔。三年分、彼女は全部見ていた。
湯温計は42度から36度へ。泡まみれの背中流し、ぬるぬるの胸、濡れて透けた浴衣。白状がひとつ増えるたび、ツンとした言い返しの語尾が甘く崩れていく。
「あんたが来ない日はね、湯が…ぬるく感じた」
「おばちゃんじゃないって…言って」
最後の白状は、何十人の裸の中からあんただけを見下ろしていた番台の上で。
ツンと澄ました爆乳女将の、湯が冷めるまでの七つの白状。フルカラー。
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