ピヨヨんさんのレビュー一覧
レビュアー
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男前ヒロイン(笑)
悪役令嬢な立場に転生したヒロインが、その知識をほどほど活かしてサクッと婚約解消に
持ち込み、同じタイミングで出会った不遇な悪役令息と、互いの認識や感情を高め合い、
色々な課題難題を周囲と協力し合って解決し、ハッピーエンドになるお話。
文章かなりちゃんとしてます。誤字脱字文法間違い殆どなく、登場人物の誰かの内心で話
がダラダラ進むこともなく、挿絵もちゃんと最適に描かれていて美しく、最近読んだラノベ
の中ではかなりいいもの。
物語の後半に、悪役令息がヒロイン(悪役令嬢)の事を、
「深い愛情に包まれて、丁寧に育てられてきた女の子」
と、心中で評す1行があるのだけど、こういう特に飾らないのだけど...続きを読む -
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え、終わりなのか
文章悪くないんだけど...
ヒロイン(悪役令嬢、転生者)だけが意識高くしっかりしててカッコいい女子だけど、
正ヒロイン(転生者)も、婚約破棄かました王子と側近連も、さらには悪役令嬢ヒロインを
救う立場になる辺境伯も、ここら辺はなんとなく意思薄弱というか、いやみなさん、いくら
若いと言っても自分らの立場考えたらもう少し考えた行動/言動しないか?て感じで。
あと、絵がな〜(汗)
文章では超!威圧的な存在として描かれる辺境伯は軟弱(いや男子は皆)で全然強そう
に見えないし、この2巻目中の挿絵で前後不覚にされた王子側近の絵があったのだけど、
うーん、大目にみても貧弱な男子中学生くらいの身体じゃないか...続きを読む -
パラレル&スペクタクル
綺麗な表紙絵と、良いのか悪いのかわからないタイトル乍ら、物語の切り出しは
いきなり現実社会のありがちなイチ風景から始まります。
詰まるところタイトルそのまま、集合住宅の1室で暮らす女性(ヒロイン)の部屋に毎週金曜の晩、
決まって異世界から同じ騎士が現れる。しかし都度騎士の年代が変わる。駆け出しの騎士見習い
の時分だったり、青年期だったり老成し始めてたりする一人の男を都度甲斐甲斐しく彼女は出迎え、
歓待する(もう、その時点でお互いに口には出さないが深い好意しかない)が、ひょんな事からヒロ
インの方が異世界に迷い込むことに。
そして、どうして毎回違う年代の騎士がやってくるのか、なぜ彼女(の時系列...続きを読む -
別に悪役令嬢じゃない
超ポジティブなヒロインとチートなヒーローの相思相愛な話が好きな人には向いてるかと。
あと、ヒロイン及び当初敵対してた(けど、あっという間に共闘ー物理的にー関係になる)
立ち位置のキャラも、どちらも全然悪役令嬢じゃない。
いろんな要素満載なので、他の異世界系ラノベ作家さんで読んだような要素も満載ですが、
ただ初っ端からヒロインとヒーローがもう(内々に)相思相愛なので、関係性のじれったさ
とが無く、もうとっとと一緒になっちまえ!という感じ。
(まあそうするとただのロマンス小説に成り下がるので、ヒロインの容貌に手を加えたりー
半顔がケロイド状態ー、ヒロイン貴族令嬢なのにアクション感満載だったりと)...続きを読む -
続きものです。
絶対続くのはっきりしてるのだから1と打てばいいのに...。
内容はタイトルそのまま。訳あって市井で育った王族の姫(話中では全くの民間人扱い)が、
自国の王家(本来の意味で実家)の思惑で亜人の国の王族に嫁がなければならなくなるのだけど、
期間限定、の前提で仮嫁入り(本人的には)してるので、ちょっと「デモデモダッテ」的な思考や
要素があって今のところ不安定。でも持ち前の前向きな性格と常識で奮闘して、仮嫁入りモード
のはずなのに相手国の主要キャラ達に好かれていってしまう、と言う話がこの巻のストーリー。
私個人の良いか悪いかの判断基準である「キャラの内心ばかりと作者の感想文」ではないので、
ち...続きを読む -
絵以外の全てに好感が持てる
1、と入ってないけど続きものです。
ストーリーは人生の途中で何しても敵対勢力との抗争で死亡フラグしかない乙女ゲー世界に
転生した事を悟った主人公女子(騎士、22歳。notヒロイン)が、夢の中で神に関係者全員
死なせないようにしろと無理ゲーな事言われ、チートも持たされ奮闘する話。文章の作り方
はちゃんとしていてラノベにありがちな「個人の作文か?」みたいな事はなく、ちゃんと
物語に引き込まれます。で、1巻目にして主人公とヒロインの養父(36歳/侯爵/騎士団長)
との両片思いがなかなか切なく綴られて、繊細な心の機微が表現されて続きが楽しみな作品
です。
星一つ減らしたのは、下手じゃないのだけど絵...続きを読む -
挿絵が残念だけど。
1〜2巻とも読みました。
よくある「二人して異世界転移しちゃった」(正確には時差あり)系の物語だけど、
魔力以外何は無能という設定の妹聖女の代わりに、あれこれ雑業務を押し付けられ
る為に呼ばれた、高学歴姉の奮闘を正しく書いてます。
無意識的に人を惹きつける力を持つ妹にこき使われない為に、宮殿に残らずに自分
を呼び込んだ宰相(若過ぎじゃね)宅に囲われるように仕向け、宰相家の内向きの
手伝いをしていくウチにその手腕に惚れ込まれ、宰相自身から思いを寄せられるよ
うになるまでは早かったけど、宰相の方のアプローチも大貴族らしくいきなり盛っ
たりしないし、読んでて好感が持てます。(2巻目最後では「目前の...続きを読む -
ノベライズのが後なのね
漫画の方を先に読んでたので興味出てノベルの方も。
よくあるノベル→コミカライズではなく、逆なのね。
日本語かなりちゃんとして(誤字脱字誤植なし、文法の誤りもなし、キャラの立ち位置からの
品性や口調も問題なし)て、漫画通りの進行で読みやすかったです。
この巻は漫画のスタートと同様、伯爵家での舞踏会から始まり、元宰相が駆け落ちして家を出た
娘や孫とヒロイン宅で再会し、その少し後までの話までが書かれています。漫画よりも、ヒロイ
ンの「下位貴族の割に多彩な才能(審美眼や外国語が達者な事)や豊富な人脈」が程よく散りば
められていて(そしてそういう部分や彼女の為人に接していく内に、ヒーローが惹かれていく...続きを読む -
思ったよりヒロインが根性ない
コミカライズの方みてノベルの方(1〜2巻)も読んでみたけど...
思ったよりもヒロイン女子がデモデモダッテ系のツンデレ女子で、あっけなく昏倒したり、
そこで言わんでどーする!って場面で切り出せなかったりと、読んでてイライラさせられる。
(ヒーロー男子は特に悪い所はない)
幼少時に殺されそうな折檻を親から受けてトラウマになってるのは理解出来るけど、
しかし食事と身の回りの世話と教育は享受出来てる所からしたら、絶望的なスタート
をよく理解した上で如何に自分の立ち位置を作っていくか、壮絶な体験を考えたら
大抵の事はまだマシ、という事に気付けないー学力は高いけどチョット頭悪いコ設定ー
なのは...続きを読む -
絵が綺麗だけど残念
親の出自がイマイチよくわからない(でも育てられた記憶はある)、孤児院出の女の子が高い
魔力を買われて貴族の家に引き取られてからその家の悪事を知り、悪意を向けられていた王家と
内密に結託して養育家を成敗する過程で知り合った王太子妃候補の女子学生の実兄に気に入られる
という話。
ヒロイン自体は自分の立ち位置や環境を客観的に俯瞰できて、頭の回転も良く言葉使いも適切で
好感度が高い(文章自体も指摘しなければいけない程おかしな所はない)。ただ、担当絵描き
さんの絵が、そこそこ綺麗なんだけど、文中のキャラとイマイチ合ってないと言うか...。表紙の
絵をみても「紅茶にミルクを垂らしたような髪色...続きを読む -
相変わらずザンネン悪女仕様
ううむ。コミカライズの方がまだマシな作りなので、ノベルの方も予備的にシリーズ全部読んで
見てますが、相変わらず主人公女子の内心の喋りが多くて都合がいい(知的な会話が成立していない)
し、悪女を標榜する割にはアタマの回転、肝心なところで悪いし。主要登場人物たちから方々で
絶賛されてる割には思いの外やってることが浅いような...(これは物語の描き方の問題)。
主人公や準主人公級も軒並み貴族なのに言葉使いや所作に優雅さや上品さが言動上見られんし...。
そして主人公とその意中の人(自国の王子)は前巻で離れたまま、まだ物理的に距離のある状況
なので、キュンキュンするような場面もなく。
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衝撃の結末(物語内容ではなく)
待ちに待った3巻め、当初どこかで2022年の春先だったようなおふれを見た気がしたのに、その頃に
なって8月に展開、というので発売を待ってポチり、何故か何気に後書きから見たら作家さんの訃報...?!
近年稀な大ショックです...(親戚縁者が他界したってこんなに衝撃受けない...)
これからまだまだ、時間をかけて、主人公の人族の女性(ネアハーレイ)と、契約の魔物(ディノ)が
心理的/身体的距離を縮めていく様が美しい文章で綴られていくのを見守っていけると思ってた矢先で。
この話が永遠に立ち消えになってしまうのかと思うと心の中にスポンと孔が空いたようです...。
こういう場所でどう...続きを読む -
ノベルの方よりはマシ
ノベルの方の感想にも書きましたが、(主人公悪役令嬢もどきが)ハイスペックな筈なのに、
蓄えたはずの知識はどこに旅に出た?と思うような言動が多いし、微妙に空回りしている。
(見てて思うのは、ノベルや漫画で省かれてる部分を丁寧に書くことが大事なんだけどなあ...)
ただ、描いてる漫画家さんがちゃんと原作キャラの特徴を掴んで描いてるくれてるので、誰がどれとか
迷うような事もないし、キャラたちが幼少期からちょっと長じてからはそれなりに色気を含ませてみたり、
主人公の(ある意味ちょっとアタマ悪い)言動と内心以外についてはちゃんと描けてると思います。
絵がイメージ通りというのはやはり重要な...続きを読む -
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悪役令嬢もどき
1〜3巻まで読みました。コミカライズからノベルの方に飛んでみたのだけど...。
ざっくり言うと主人公や準主人公格のキャラがハイスペック仕様のはずの割にはそれをあまり活用出来てないし、
文章は主人公(悪役令嬢もどき)の内心ばかりが多くて身が無く(この感じは最近の悪役令嬢系多いですね)、
理知的な会話/対話が少ない、物理的/心理的に結構な距離がある場面を3行くらいで済ませたりする、とこれは
ラノベ以前に作文に毛が生えたレベルです(作家さんの実力不足)。さらに残念なのはノベルの方の絵描きさん
(この方、「指輪が選んだ婚約者」のコミカライズ描いてる人ですね)が優しい系の絵なので、鋭角的な...続きを読む -
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絵だけがザンネンないい作品
本作品と竜帝陛下のコミカライズからノベルの方に流れて来ました。
どちらも、コミックもノベルもよく出来てる(コミックの方の作家さんは女性に色気がないのが一寸だけ残念)し、
ノベルは読み飛ばしをさせない、且つ話の展開にもひねりがあり、誰が言ってるのか分からん台詞とか文法の誤り
とか誤字とかもなくサクサクとストレス無く読めるのに、挿絵だけが中学生レベル…。最後には主人公達結婚まで
して親になるってのに、「これは小中学生くらいじゃね?」ってキャラしか描けてない...。
無くした星ひとつはこの絵のダメダメさ。
ストーリー的には断罪された悪役令嬢に転生したと知った主人公の女子が、元となった...続きを読む -
熱のない告白
このシリーズ、まあまあ好きなんですけど...
8巻目にしてやっと、異世界に飛ばされた主人公(セイ)が出会い、知り合った意中の人
(ホーク団長)に対する自分の気持ちに確信を持ち、更には相手からも告白されるんだけど、
なんと言うか、熱がない...。ここに至るのに前7冊もかかってるのに、アッサリと受け答え
がなされて、そういう点では不完全燃焼的な感じです。
もう少し、気持ちの揺れ方とか仕草や動作といった部分の表現に感情入れても良かったの
では?と思います。(これは文章力の問題)
こういう点は、コミカライズの方が上手く表現してると思います。
あと、各エピソード毎に、ややご都合的とい...続きを読む -
ラノベではなくほぼ幻想小説
ラノベの括りに入れていいのかな?と思うくらい、美しく描かれたファンタジー小説。
作家さんに力がありますね。
だいぶ歳いって世知辛くなった自分のようなものが読んでも、ラノベによくある情景描写不足や
人物の設定の矛盾、日本語の破綻(言葉遣いとか)や表現の稚拙さ等に煩わされる事なく愉しめました。
子供の頃大好きだった、欧米の幻想的なお伽話を読んでいるようでした。(と、するには主人公が案外
ドライめで、異世界に引き込まれたのに現実的に思案し行動するので、お伽話までにはならない)
イラストも可も不可もなく(やや良いくらい)、世界観を壊さない描き方をしてくれている
のでこちらも安心です。...続きを読む -
ストーリーは悪くないのに
絵が...すごく悪い訳じゃないけど、そして、男子はいいんだけど、
肝心のヒロイン(他、女性キャラ)の顔の描かれ方が残念すぎる...。
眉頭が高すぎて、そしていつも口が小文字のo(オー)で、
アタマ悪そうに見える...。
女性を描くのにクセが出る絵描きさん、なんでしょうね。
スペック高いはずのヒロインはそれを生かしきれてないし、結構ポカ多いし、
箱入り王女(スペックあれこれ詰め込まれてるとはいえ)で育った割には
自由すぎるというか、ペラペラし喋って王族の気品もないし。
...本当に色々残念...。
2巻のラストの、王子とのキスシーンなんかは王子の背面から描いてて、
...続きを読む -
泣くほどではないけど。
不幸な事件に図らずも関わった王侯貴族の皆さんが、それぞれの立場とプライドで以て
現状(国としての在り方)を最良にすべく困難に立ち向かった10年と、その後にやっと
訪れた幸福のお話、に尽きると思います。大人のおとぎ話。
1冊?分にまとめられてるので、困難の内容などはさらっと流されてる部分もありますが
人物描写や場面描写が比較的丁寧に綴られており、起きた不幸が主人公たちの年齢が比較
的若い時に起こったという事で、10年の苦労で(まだ人生やり直しが効く時間内にまるで)
ご褒美のように主人公(達)を幸せに導いてくれます。読後の幸福感がいい作品です。 -
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今回は水辺で大暴れ
主人公イリーナの無敵っぷりがますます展開する巻。
今回は水の御形を相手に男装してハンマー振り回してヒットを繰り返し周囲を瞠目させます。
それ以外にも出稼ぎ中に覚えた他国語で他国の王族のなんちゃって護衛についたりと、マルチに
活躍する主人公イリーナですが、相変わらずイリーナから半・神扱いされてる婚約者の公子は、
作中特にいい所がありません(汗)。イリーナから「彼はすごい!」と語られるのみの人であります...。
(どんなに強いのか、頭いいのかとかはまるで出てこない。汗)
そろそろ、ミハエルをちゃんと活躍させるか、はたまた謎の展開でイリーナと対決
(実際のとこどっちが強いのか)...続きを読む -
ミハエル出番なし
貧乏伯爵令嬢が日々の糧を得るために他所へ出稼ぎに行くにつれマルチスキルを得て、
いつの間にやら無敵(本人は謙遜してそんな気はない)になってしまってたのに、
それと知らず過去に出会った憧れの公子から婚約を申し込まれていたことを知らずに
その家に働きに行き、認識的にズレはあるものの相思相愛なのになかなか噛み合わない
わトラブルに巻き込まれるわ、でも謎のスキルでクリアして、公子の思いもなんとか
認識して受け入れる、と言うお話。
主人公のイリーナは(貴族令嬢には不要な)色々な技能に優れた可愛い子。頭も良く、
心中が無駄にうるさくない(「デモデモダッテ!」的なとこがない)のがいい...続きを読む -
ちゃんと大人っぽい。
コミカライズから入ってなかなか良かったので、ノベルの方読みました。
この漫画家さんが上手いですね。絵に破綻がない。安心して見れます。
そのおかげで、コミカライズの方が登場人物がちゃんと年齢なりに描かれていて感情入れやすいです。
ノベルの方だと16歳も20代OLも大差ないような絵的表現なので(汗)
また、ブラック企業に勤務していたと思われる主人公OLセイさんが、ノベルだとやや感情と言葉(内心)が軽い(ブッラク勤めな割には)のだけど、こちらの方はそういう部分はさっくり割愛されてるので、長年会社員やってるオバさんが読んでもすんなり受け取りやすい。
セイさんに想いを寄せる団長さん...続きを読む