@甘味好きさんのレビュー一覧
レビュアー
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義理の妹として向き合いたいから
義理の兄妹として迎えた最初の夏休み。悠太と同じ書店でバイトする中、沙季はバイト先の先輩 読売栞と悠太が親しくする様子に気を揉むばかり。一方、悠太は勉強とバイトに勤しみ、自分への妥協を許さない沙季がいつ壊れてもおかしくないと憂慮していた。その折、同じクラスの真綾が持ち掛けたプールへの誘い。悠太はこれを沙季を休ませる好機と考え、一緒にプールへ行く事を決める。冒頭の日記からして沙季の悠太への想いが滲み出る中、彼女が選んだ"女の子ではなく妹として接する"という選択。両親がようやく掴んだ幸せな日常を自分のエゴで壊したくない為で、作品名にこの選択を結び付ける発想に感心するばかりです。他
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本当は素直になりたいのに
中間試験が迫る中、風太郎は五つ子達の赤点回避の為に奔走する。それは彼女達の父から赤点=家庭教師解雇を告げられたからだ。その事情を知らずとも一花・三玖・四葉は風太郎に協力的であったが、二乃と五月は相変わらず非協力的であった。とりわけ五月は些細な事で風太郎と衝突するばかりで彼と真摯に向き合う事すらない。だが、一花はそんな五月の素直になれない性格を理解しており、風太郎との仲直りの為、二乃とともに一計を案じる。風太郎が吐いた優しい嘘(外見から三玖と信じる)に対し、素直な自分を曝け出した五月が非常に尊かった。父親に嘘を浮いてまで風太郎を守った二乃とともに、彼女達も風太郎との出逢いで少しずつ変化しつつある
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将棋の歴史が示すものとは
奨励会に入る事なくプロ棋士になる。あいは自らの将棋界の伝統を冒涜する発言により多くの仲間からの信頼を失い、対局ではこれまで以上の敵意に晒される。だが、それはどうしても成し遂げる必要があった。渦中での碓氷前竜王との対局。八一への復讐心に溢れる碓氷は、あいを完膚なきまでに打ちのめす為に己が作り上げたシステムで追い詰める。それに対しあいは将棋の歴史が積み重ねたものを信じ立ち向かうのであった。表紙の銀子は出番が少なく、彼女の活躍を期待した読者はさぞ裏切られた事だろう。
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その山の頂にあるものは?
女流名跡リーグを勝ち抜いたあいはタイトル保持者の釈迦堂里奈との番勝負へ。序盤リードしタイトル奪取も目前にするも、それは全ては釈迦堂の仕組んだ罠であった。たった一局から形成を逆転され敗退目前となったあい。だが、才能だけに頼ったこれまでの将棋を擲ち、釈迦堂という天辺に辿り着き乗り越える気概を力に大勝負に挑む。
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自らを開花させる為に
八一の元を離れ東京に来たあいは山伐刀八段の世話になる。同居する事になった鹿路庭珠代はあいの才能に嫉妬しながらも、孤独な環境で一人戦うあいに次第に心を開いていく。一方、八一は供御飯万智の依頼で自らの棋書を執筆していた。女流名跡で迎えたあいと万智との対局。狡猾な山城桜花に可能性の翼たるあいが挑む。
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師との決別
ようやくこの巻から最終章との事。ようやくあいのターンになった。とはいえ、この巻のメインは銀子。将棋星人の祭神雷に圧倒された銀子が如何に立ち直るかが大いに気になる。強くなるために八一の元を離れたあいに決意の強さを感じられた。
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大事な人の未来を変える為に
温泉旅館を舞台にしたタイムリープもので、現代(令和4年)と過去(大正12~13年)と行き来する物語です。主人公の佐々木梅(表紙右)はひょんな事から大正時代にタイムリープしますが、自身の取り巻く状況を即座に理解し、持ち前の行動力と適応力で問題を解決しながら過去の人々との絆を築いていきます。明るく前向きな性格で非常に好感持てる女性ですね。一度現代に戻った彼女は過去で助けられた芸妓藤野(表紙左)の非業の死を知り、過去を変える為に再び大正時代へ。未来を知る彼女が芸妓藤野の悲劇にどう立ち向かっていくのか?2巻も引き続き楽しみです。
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過酷さが増す追憶の旅
フリーレン達の旅はついに北部高原へ。旅の中で廃村を襲った魔族の討伐依頼を受け、そこで一級魔法使いのゲナウ・メトーデと再会。フェルン・シュタルクとともに魔族の残党を葬り去ります。この戦いはv.s七崩賢アウラ以来の厳しい戦い。シュタルク&ゲナウのパーティーは互いに初対面ながらも息の合ったコンビプレーで、これまでフェルンの陰に隠れ出番が少なかったシュタルクの着実な成長ぶりを感じられました。戦いが終わりメトーデがパーティーの僧侶役を申し出ますが、フリーレンは"パーティーの僧侶の席はまだ空けておく"と申し出を断ります。当然その一席にはあのおっさん僧侶ザインが収まる訳で、彼の近いうちの
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再び追憶の旅へ
長かった一級魔法使い試験が終わりフリーレン達は再び北部へ。最終試験官のゼーリエはフリーレンに最初から眼中にない(即失格)一方でよく分からない理由で多数を合格させており、最後まで変わり者エルフだったという印象です。そのゼーリエ、これまで取った弟子が自分の求める高みへ達することなく逝った事を嘆く一方で、弟子たちの性格や好きな魔法を今も忘れておらず意外にも情の厚さを感じました。他は小話エピソード。特に南の勇者の話が印象的でフリーレン達が七崩賢を2人しか倒していないとは驚きです。倒さなかった七崩賢のひとりが後に登場となるようですね。
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優希の成長と福路の貫禄
県大会決勝の先鋒戦まで描かれます。優希が初陣を切るもラッキーアイテムのタコスを食べ損ねた為か、東場では和がる事なく南場へ突入。不測の事態に動揺を隠せない彼女ですが、合宿での出来事を思い出し南場を最後まで諦める事なく対局。清澄は先鋒戦を3位で終了になるも優希の成長が掴めた試合でした。他校の有力選手では風越の福路さんが印象強かったですね。部員を思いやるエピソードに部のキャプテンとして大変好感を持てました。その彼女だからこそ、(戦略上とはいえ)敵である優希に和がりのチャンスを与えたに違いありません。ラストに龍門渕の天江さんがチラ見せで、次巻、次鋒戦からの試合も白熱の対局になりそうです。
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疑似家族から生まれた絆
機械生命体十二式さんとの疑似家族生活が内容です。佐々木にピーちゃんのほか二人静・星崎さん・お隣さん・アバドン・エルザ様の各役割に沿った立ち回りが面白かったですね。二人静の意地悪姑ぶりが一番ハマっていました。十二式さんは佐々木たちとの疑似家族生活(デパート買い物・遊園地)でさらに人間らしくなりましたね。前巻とは違い親しみの持てるキャラです。本巻後半はデスゲーム、天使と悪魔の争いに異能力者が介入でさらに危険なイベントに。次巻はお隣さんの学園生活に十二式さん・魔法少女が絡んでくるようで一層面白くなりそうです。
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ピュアな男女の恋物語
見た目不良な男子高校生とお嬢様学校の女子高生のラブストーリーです。紬凛太郎(表紙左)はその外見から人に避けられていると考え、自身の行動に対する他者の好意を素直に受け取れないのですが、和栗薫子(表紙右)との出会いを経て少しずつ変化していきます。自分を避けるどころか親身に接してくれる薫子を身近に感じていく様がピュアで大変心地よいものでした。他方、薫子はお嬢様学校に通いながらも庶民的な面があり、明らかに凛太郎を意識している行動も相俟って大変可愛いキャラです。恋愛マンガとしては昔風かもしれませんが、この二人の恋物語を引き続き追いたくなりました。
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もういっぽん!を追い求める少女
柔道に青春をささげる少女たちの物語。この作品は"一本背負いを決め技にするスーパー女子"の某作品とは違い、柔道部のリアルを描いています。その為、主人公の園田未知(表紙右)・親友の滝川早苗(表紙左)を初め登場人物に親近感が持てますね。一度は柔道から離れた未知が高校で中学最後の大会で対戦した氷浦永遠に偶然再会し、場の流れで始めた乱取りで一本勝ちの爽快さを再認識した彼女は、早苗の後押しもあり柔道の再開を決心します。部活もの作品では王道の流れですが、垢抜けていない未知たちも相俟って非常に心地よい内容でした。派手さはありませんが良作の柔道漫画です。
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頑張る元同級生
2巻では総務部から異動した木内さん(表紙左)が主役です。間宮さんとともに新たなクライアント獲得のプロジェクトに挑みます。前巻ではぽんこつぶりが目立った間宮さんですが、木内さんの事で陰口叩く旧部署の社員に噛みつくなど先輩社員として立派に頑張っていましたね。社員(木内さん)によるゲーム実況で注目度を挙げるという発想はなかなか画期的でした。木内さんと藤代クンは高校時代の同級生で彼女は今も彼に想いを抱いていますが、間宮さんという存在から自身が遠慮してしまいあと一歩が踏み出せません。恋に奥手という意味では彼女もまたぽんこつなんですね。この続きではこの3人の関係が描かれるのでしょうが、売上事情の為か単行本
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結婚指輪で深まる二人の絆
才人が朱音に結婚指輪をプレゼントする話がメインになります。朱音と平和に暮らす為と彼女に伝える才人ですがそれは表向きで、自分に彼女が見せる笑顔に惚れてしまったから彼女を喜ばせるべく指輪をプレゼントしたのです。初めてのプレゼントに浮かれた朱音はその指輪を失くしてしまうのですが、才人が懸命に探したおかけで無事手元に戻り、この行動からも彼の心境が大きく変化している事を感じましたね。3巻まで読んだ中では一番の読後感でした。
一人っ子の才人とは違い朱音には妹がいるようで、次巻、日本へ帰国した彼女が二人の関係に波乱を引き起こしそうです。 -
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親友の恋を後押ししたいけど
お互いの夢の実現の為に始めた才人と朱音の結婚生活。家庭内のぎくしゃくも少なくなり、二人の思惑通りにこの結婚生活が進む筈でしたが。朱音の親友の石倉陽鞠から彼女が才人の事を好きと打ち明けられます。才人はあくまで同居人で結婚生活は夢の実現の為、だから陽鞠の才人への恋を成就させたい。陽鞠の為に才人の事を調べるうちに彼との距離を縮めてしまった朱音は、親友の為という気持ちに偽りはなくとも彼女の中にモヤモヤとしたものを感じるのでした。この巻では陽鞠という恋のライバル?の登場で才人への興味を抱いてしまった朱音が大変可愛かったですね。才人も告白された事で同居人の朱音への自分の気持ちを見つめる事になり、次巻も引き
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思惑ありで始める夫婦生活
タイトル通りの作品。犬猿の仲の男女(高校生)が、お互いの祖父母から持ち掛けられた結婚話をそれぞれの思惑から受け入れ、新婚生活を始めます。北条才人と桜森朱音(表紙)は同じクラスでもお互いを敵視する程の関係で、その為夫婦生活は最初から衝突の連続。食事中でさえ怒号を交わす状態です。当然そんな結婚生活はお互いに楽しくない訳で、相手の事を理解する為にお互いが少しずつ譲歩していきます。この巻は、二人が紆余曲折しながらも夫婦生活のスタートを切った、ところでしょうか。終盤、才人が高熱を出した朱音を病院まで担ぎ込みますが、夫として大変立派でした。
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綾子ママに幸あれ
最終巻。表紙の綾子ママが全てです。思いがけぬ妊娠に綾子ママもタックンも当惑しますが、無事出産しエピローグは二人の結婚式とその後でこの物語は綺麗に纏まりましたね。綾子ママを支える為にタックンは専業主夫の道を選びますが、今の時代に彼の取った行動は全くおかしくありません。このような夫婦の形がライトノベルで描かれるのは大変斬新です。亡き姉夫婦の子供を引き取り育てた女性が、よく知るお隣の大学生から告白され、紆余曲折しながらも幸せを掴む物語。全7巻を通じて綾子ママ達の温かくそれでいてユーモアあるお話を存分に楽しむ事ができました。
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狼森夢美という女性
綾子ママの上司 狼森夢美の過去に関わる話がメインになります。娘を引き取ったばかりの自分を温かく見守ってくれた狼森さんは綾子ママにとり恩人そのもの。その彼女が別れて暮らす息子と気まずい関係にあると知った綾子ママは、タックン・美羽と協力し二人の関係修復へ動きます。母親である狼森さんを軽蔑する息子への美羽の熱い叫びは大変よかったですね。さて、綾子ママとタックンは紆余曲折しながらも"いとなみを営み"、30代と大学生のカップルとして少しずつ絆を深めていく筈でしたが。舞い上がっていたこの二人は大事なところで詰めを誤ってしまったようです(笑)。
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