偶然の出会いから、恋人関係を偽装している内にお互いの事が気になって…。
という見覚えのあるストーリーに思えるかもしれません。
ですが、赤ちゃんの頃に取り違えられた男女。
しかもふたりは親同士が勝手に決めた許嫁同士というエッセンスが加わる事により、新しいラブコメに昇華していると思います!!
描くのは『山田くんと7人の魔女』『ヤンキー君とメガネちゃん』の吉河美希先生!!
吉河先生、流石です!!と言いたくなる、ツボを押さえた設定と物語展開は読む人の心をグっと掴みます。
そして、何よりもどの女の子も可愛い!!
超お金持ちのお嬢様として育った天野エリカと、賑やかな一般家庭で育った名門進学校で万年2位の海野凪。
全く違う環境で育った二人が偶然出会ったことで物語がスタートします。
親が決めた男性と結婚させられそうになり、なんとか阻止を企むエリカは、偶然出会った凪に彼氏役をしてもらう事を提案します。
嫌々付き合わされる凪ですが、お互いの不遇な環境にシンパシーを感じ次第に打ち解けていきます。
しかしエリカにはお迎えが…。
今後もう出会うことがないだろうと別れた二人でしたが、凪が本当の親との面会の場所にいたのは…さっき別れたハズのエリカだったのです!!
エリカと凪はお互いが取り違えられた赤ちゃんだったという事実に驚愕する一方、凪の本当の両親から告げられたのは、二人が結婚して二人とも自分の子供になればいい!という驚きの提案でした。
しかし凪は、学年1位の女子・瀬川ひろが気になっており…。
更には凪と実の兄弟ではないとしった妹も何やら思う所があるようで…。
最初は恋愛感情のなかった凪とエリカですが、この二人の気持ちがどう変化していくのか…
最終的に凪は一体誰と結ばれるのか…!?
壮絶な恋の物語の開幕です!!
自分だったらどの女の子と付き合いたいかを考えながら読み進めてみてください!!
感情タグBEST3
かわいいい!!!
妹ちゃん参戦するのか?!!?
揺れ動いてる描写とかかわいすぎてすこ
最後の章(?)の主人公の「なかったことに^^」は割とは?って思ったのは内緒
海野幸、満を持して参戦
第16話~第24話を収録。カバー表紙の通り、凪の妹・海野幸が今巻の実質的なメインヒロインとして縦横の活躍を見せる。今巻最終話は特段必読の価値がある。
「赤子取り違え」をコンセプトテーマとしている以上、主人公・凪と妹の幸は血縁関係が全くない事は第一話の時点で判っていることで幸の方が特段、凪を意識している様に前巻までは描かれていたので幸推しの読者諸卿にとってはこの上にない幸せな一冊であることに間違いはない。
幸に比重が置かれており、次に彼女の実姉であるストーリーメインヒロイン・天野エリカと続くので第3勢力の瀬川ひろの活躍の場は極めて少なく、瀬川ひろ推しの面々からすれば少し不満な点もあるが、凪との関係性は紛れもなく進展しているので、次巻以降に期待を寄せておこう。
アニメ化は既定路線でありそれまでにカッコウの許嫁新連載時のメインイメージイラスト(凪+3ヒロインが卵を抱いているもの)にあるように、幸も含めた本格的な恋愛戦役(四角関係)に期待をしたいところだが、第3巻の時点では幸の活躍が中心なので、戦役開戦は第4巻以降への持ち越しとなっている。影が薄めな第3勢力「瀬川ひろ」を改めて識る必要があるが、そのためには第1巻から改めて読み直してみる必要性がある。アニメ化に向けてヒロインの特徴を今巻も含めて復習しておくのも重要である。
評価は文句なしに★5。吉河氏にはキャラクタ設定を大切に波瀾なる恋愛戦記を綴っていって欲しい。