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「神は人に、時に、置き去りにされる」
ゾウの感じる時間とネズミの感じる時間は違うという話があるけれど、ゾウとネズミが恋をしたらゾウの気持ちを十分伝える前にネズミは亡くなってしまうかもしれない
生目神が最後に何を感じたか分からないし、どの様な結果でも苦さが残る
ちょっとしんみりした終わりでした
それから佐吉の心根の優しさが感じられて心が暖まりました。
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若旦那の目が見えなくなってしまうお話。妖達が、必死になって若旦那の目の光を取り戻そうと頑張っていてなんだか微笑ましい。妖達にとって若旦那は大切な存在なんだとほっこりした。若旦那の視力を奪った生目神も何だか憎めなくて、最後には若旦那の視力も戻り、めでたしめでたしな話だった。
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12歳の若だんなの物語から始まる本書は、若だんなの失明と生目神様の玉を巡り、大きなうねりの中を進行する。終盤で生目神が出した桃太郎の問いに対する鳴家たちの反駁には笑った。鬼の立場ではそうだよね(^-^)
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若だんなの初恋(失恋?)からはじまり、まさかの失明や鬼退治、昔話、神様話など、一層賑やかだけど、読み終わったあと、ちょっと考えさせられた一冊。神々と妖、人間などが共に暮らし、連綿と紡いできた日の本の歴史は現代で断絶しかけてはいまいか?まあ、難しいことを抜きにしても、相変わらず面白い!短編同士がしっかりつながって展開していくので、途中で止められず、一気読みにて深夜に(苦笑)五徳はまた出てきて欲しい!
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なんで急に過去話が?と思ったらそういうこと!
ずっと「若旦那」と書かれていたのに、過去話は「一太郎」と名前で書かれているので、つい、一郎太を思い出し…ゲフゲフ…何でもありません。
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しゃばけシリーズ第8弾
見えなくなった若だんなの目を治すため妖たちが奮闘します。
「ころころろ」では、小ざさや万太、妖たちに振り回されながら、仁吉がみんなの願いを叶えていきます。本当は若だんなのために動きたい仁吉が、ため息つきながらも問題を解決していく姿になんだか笑顔になります。最後に小ざさのために転がした銭の音が、優しくも少し切ない。
「けじあり」では、不思議な世界の中にあっても、佐助がとにかくかっこいい。
「物語のつづき」では、神と人間の違いが悲しい。真実を知った神様はどう思うのだろう。
神は尊崇されるもの。そして、祟るもの。侵すもの。喰らうもの。そして、、、
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安定の面白さ。様々な伏線が張られるが、後半でスッキリ回収される。通常、そこかで無理が出てくるものだが、この本は長期シリーズでもちゃんと整合性が取れているのがすごいし、一つ一つの物語だけでも単体で楽しめる。出版済みの本はまだ10冊くらいあるようなので、これからも楽しみ。
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今回はいつもの呑気なトーンではなく、割と深刻に困っている問題解決のお話。
だけど、途中の妖たちの行動は真剣なのにユーモラスであり、最後の生目神との勝負の微笑ましいオチを読んで、やっぱりこのシリーズは好きだなぁと思いました。
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どっぷりハマって第8弾。
今回は若だんなの淡い初恋からはじまり、
ほのぼのとしたお話かと思いきや
次のお話では
突然若だんなの目が見えなくなり、
世の中で若だんなだけが無事でいれば良いと思っている
手代2人と長崎屋に巣食っている妖たちが
若だんなのために奔走することになる。
イケメンクールな仁吉が妖に頼られて
困りつつも助けてあげるお話や
若だんな命で女の人に見向きもしないような
佐助が夢の中で恋女房を助けてあげるお話が
うまくつながって
若だんなの目に光を取り戻すことができる。
第8弾まで読んだけど
どれもうまくお話ができていて
ほんとに飽きない。
やっぱり作家さんってすごいなぁ、と思いつつ
私の中では若だんな、仁吉、佐助が
もう親しい友のような存在になってきています(笑)
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若旦那の目が見えなくなる、なぜだ!? どうも生目神の仕業らしい。仁吉、佐助が原因を探るがその生目神が若旦那の光を持っていった様だ。そのため捕まえるための罠をかけるがおバカなことにささっと引っかかり上野広徳寺の寛朝とともに光を戻すために問答を試すことになり見事若旦那は生目神の問答に合格する。無事に光が戻ってめでたし、めでたし。やっぱりほのぼの。
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今回の巻は妖だけでなく目の神様が出てきてなんと若旦那の目を奪ってしまうとんでも話!!
貧乏神とかでてきたりはしたけど、若旦那を助けたい妖VS神様と言うのはどう結末が着くのかちょっと不安だったけど、そこはしゃばけシリーズ。
安心安定の終わり方。
この話を読んで神様というのも1人世の流れから置いていかれて悲しい寂しいと言う気持ちにもなるのか…と、ちょっと切なくなった。
長崎屋の離に遊びに来て、若旦那達と友達になれたらいいのにね。
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・はじめての
・ほねぬすびと
・ころころろ
・けじあり
・物語のつづき
一つ一つの物語が絡み合い、どこから読んでも面白い。
どこかから読んでしまうと、きちんと前後を知りたくなる。
どんどん引き込まれてしまう物語。よいよ。
設定の確認
いつ:若だんなが12才から19才くらいまでの話。
場所:江戸
登場人物:若だんな、仁吉、佐助、鳴家(やなり)、
屏風のぞき、生目神などなど
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しゃばけシリーズの八作目の本作は、短編5編でしたが、実は全ての話が繋がった長編作品でした。
若旦那が目が見えなくなったことが物語の中心で、なぜ目が見えなくなったのか?どうすれば目が見えるようになるのか?というところで手代の仁吉と佐助の奮闘など、なかなか面白い展開でした!
続けて九作目にいきます!
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若だんなの目が見えなくなった!!!
若だんなが光を取り戻すまでのお話なのだけれど、と同時に、時の流れのお話でもある。
母とはぐれて長い年月母を探す心が人形にのり移った女の子の人形。
男に捨てられて、捨てられるくらいならと男を喰らって鬼になった女の心が箱枕に宿り、夢の中で絶対に自分を捨てない男との暮らしを生きる女。
好いた女が、自分がちょっと(と思い込んでいる)留守にした間に行方知れずになり、女が自分を捨てて身を隠したのではないかと女や人間に不信感を持つ生目神。
神や妖は長い長い年月を生きる。それに比べて人間の一生は短い。
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1話目は、過去の、若だんなの淡い初恋の話かあ、なんてのんきに読んでいたら、なんと、2話目では、その絡みで、なんの非もない若だんなに大変なことが起こる。
今回の災難は、大きくて理不尽。なのでいつもよりシリアス。それでも何とかしようと奔走する兄やたちが大活躍。というか、二人の行く手にも困難が待ち受けていた。
私は二人の兄や達が大好きなので、珍しく単独行動で、語り手が兄や達であるのも、よかったです。二人を心配して、寂しがる若だんなもかわいい。
仁吉はいつも冷静で冷たそうなのに、弱い者達に次々頼られてしまって、放っておけないところとか、佐助は危険とわかっていても、若だんなのために、躊躇なく怪しい夢の世界に入り込む大胆なところとか、ますます好きになっちゃう。そして二人とも、ちゃんと目的は果たす、できる男!
ああ面白かった。
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しゃばけシリーズ第8弾
短編だが、すべてつながっていて、若旦那の目が見えなくなり、光を取り戻すお話集。
<はじめての>
<ほねぬすびと>
<ころころろ>
<けじあり>
<物語のつづき>
生目神様がなんとも人間臭く、かわいらしい。
仁吉と佐助はもちろん、妖たちも若旦那の事を心配している所が目に見えるようで本当に好き。
<けじあり>では、佐助のお話のようだけど、どうしたの?と物語内の佐助と同様、「?」な感じで進んでいくところが、うまいなぁ。
<物語のつづき>はとてもせつない。
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しゃばけシリーズ8作目。
若だんなや兄やたちの短編集かと思ったら繋がった話だった。
若だんなが巻き込まれた災難。助けようとする兄やたち。だけど、いつもと違って回りに振り回されてしまい、そんな姿が人間ぽくて結構よかった。
神様と人間との恋…。ちょっとせつなかった。
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シリーズ第8弾。
短編集ですが、それが全て一つのテーマで繋がっていて、最後はまとまるという形です。
時間をおいて読むとなかなか繋がらなくて読み直したりしましたが(笑)面白いです。
困った母親が出てきたり、鬼のような女が出てきたり、人間臭い神様が出てきたり・・・と様々です。
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江戸の大店廻船問屋兼薬種問屋長崎屋の一人息子の身体の弱い若だんなと彼のとりまきの妖たちが巻き起こすユニークな推理小説、しゃばけシリーズ第8弾。5編のストーリーでそれぞれなりたっていますが、全体としては、若だんなの失明の謎を解明する話になっていました。
12歳のときに生目神とかかわっていた若だんなは、ある日急に目が見えなくなります。その原因が最初はわからず、忠実な若だんなの「兄や」たちは若だんなの目を治す方法をみつけるのに悪戦苦闘。どうやら、生目神に原因がありそうだということで、生目神を捜す旅に出た仁吉、夢の中で生目神の謎をとくため深い眠りへついた佐助。命がけの二人の活躍が実を結び、生目神が捉えられますが、そこには意外な過去と素顔がありました。
なぜ若だんなの視力を奪わなければならなかったのでしょう。
人間嫌いの生目神はしゃべらず、作者も謎のままにしているので、ちょっと物足りなく感じるかもしれません。でも、あわてものの神様や若だんなの一大事に大活躍する鳴家たちの愛らしさは健在。主要登場人物のユニークさやその一途さに拍手したくなる本でした。
しゃばけシリーズは、人間の弱さや人生のはかなさなどをやんわりと諭してくれます。『ころころろ』を読んで、それはシリーズ全体の大事なコンセプトなのだと再確認できました。
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来ました!しゃばげシリーズ!
年末年始は重いテーマの本が多かったので、ほっこりしまくりです。
・はじめての
若だんなが12歳の頃の話し。
はじめての…恋???失恋???
さ〜物語りの始まりです。
(今回は短編でありながらの長編作です)
・ほねぬすびと
若だんなの目が見えなくなる?!
長崎屋が請け負った運びの仕事。荷物が消えると言う事件が。
若だんなも長崎屋もピンチ!
・ころこころ
若だんなの光(視力)を取り戻すため奮闘!
これは仁吉の奮闘記。厄介者を面倒見ながら…仁吉はどうなるか?
・けじあり
こちらは佐助の奮闘記。
ん?佐助が結婚???優しい佐助が見られます。
・物語のつづき
若だんなに光は戻るのか?
光を奪った生目神様との直接対決。
『桃太郎』のその後?『浦島太郎』のその後?
本当に知りたい『物語り』のその後は???
〈スペシャル対談〉萩尾望都さん×畠中恵さん
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今回は短編ではなく、短編ながらも話が繋がっている作品でした。
若だんながあまり活躍する感じではないですが、今回も読みやすくあっという間に読み終えてしまいました。
相変わらずキャラクターが可愛らしいです。
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五つの話からなる短編集。
ある朝突然、若だんなの目が見えなくなってしまい、長崎屋では大騒ぎ。どうやら生目神が関わっているらしい。若だんなを救うために奔走する仁吉と佐助。若だんなは無事、目の光りを取り戻すことができるのか。
今回の話はそれぞれが繋がっていて、短編集でありながら長編のように読めて、なかなか面白かった。生目神が若だんなにしたことは許せないが、少しばかり哀れに思った。
「神は人に、時に、置き去りにされる」
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全部で5話のお話。それぞれが繋がっているのが面白いです。物語はゆったりと流れます。展開もゆったりで、少し退屈に感じましたが、今作も癒されたし、最後は感動しました。
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久しぶりのしゃばげシリーズ。
ある日、突然若だんなの目が見えなくなるところからスタート。
この若だんなの目を直すのが縦軸で、物語は進んでいきます。
途中、佐助が夢の世界に行って、なかなか戻ってこなかったり、神様とのやりとりなど、相変わらずにぎやかです。
さくりと面白く読める一冊。
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何故か目を取られて失明してしまう若旦那
人生って悪いことも誰にでも降ってくる。
目の神様とのやりとり
若旦那の目を取り戻そうとする2人の物語
最後のやりとりと
全て楽しめた
このシリーズは、後半の文庫本になればなるほど人物の動きが出て来て面白い
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しゃばけシリーズ第8弾。あの若だんなの目が見えなくなった。仁吉・佐助が若だんなの目を治そうと奔走する話。鬼になってしまった女性や若だんなの初恋も描かれている。
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しゃばけシリーズ8作目。一太郎の目がある日突然見えなくなり、光を取り戻そうと長崎屋の妖たちが奔走する。仁吉や佐助が一太郎のことを大切に思っていることが伝わってくる。妖である彼らと、人である一太郎は、異なる時の流れの中にいて、いつか別れがくるのだと思うと切なくなる。1話目には一太郎の初恋話があって可愛かった。
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短編集ではありますが、一冊まるごと「目」の話で、オムニバスみたいな感じです。
まず、一太郎ですが、初恋もまだのネンネ(古)かとばかり思っていましたが、十二歳(今で言う十歳かな)で淡い恋の経験があったみたいですね。びっくりでした。ちょっとせつない恋でした。
仁吉と佐助は、もっとそれぞれの特徴を活かした話になればいいのに、と思います。
仁吉は女に好かれ、知識が深い。佐助は男に頼られ、腕っぷしが強い。
なのに今巻の話では頼られて戦ってるのは仁吉だし、頭を使った知能戦で女人と駆け引きしているのは佐助でした。逆が良かったとまでは言わないけれど、もっとそれぞれのいいところ引き出した話が読みたいです。
そして今回出てきた五徳猫、可愛かったです。続いて出てきてほしいです。
生目神様は……、もういいかな。せつないし、意地悪だし、勝手だし。あまり魅力を感じませんでした。でも日本の神様ってこんなですよね。ある意味納得する展開でした。
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大事件! 若だんなの目が見えなくなったって?
持ち込まれた事件を解決した後、目が見えなくなった若だんな。佐助と仁吉も事件に巻き込まれて、いったいどうなる若だんな。短編が連なって、一つの大きな流れになるタイプで書かれている。「しゃばけ」シリーズは色々なパターンがあって面白い。
「ころころろ」妖・小ざさと妖の見える子ども・万太に懐かれ、巻き込まれて彼女の面倒をみる仁吉。若だんな意外に振り回される仁吉はなかなかに珍しい。
「けじあり」最初は、佐助どうしたんだ? となるけど、これも若だんなの目を取り戻すため。
「物語のつづき」生目神様との知恵比べ。生目神様の抱えていたものとは。人とは生きる時間の違う神や妖。決して長くはない人生を思う若だんな。切ない終わり。