【感想・ネタバレ】相棒 season6 上のレビュー

説明いらずの国民的人気ドラマ「相棒」のTVシリーズをノベライズ。
ファンにはおなじみ、輿水泰弘さん、櫻井武晴さん、砂本量さんらの脚本をもとに、
デビュー作『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作を受賞し、
数々の作品がミステリランキングに輝く碇卯人先生が筆を執っています。

全12話を9話に再構成するなど、ドラマ版とは差があるものの、
作中の脳内再生率は抜群。
右京さんの「〜ですねえ」といった語尾や、
小説なのになぜか表情がはっきりと想像できてしまう亀山くんに
ついついニヤリとしてしまいます。

初代相棒の亀山(寺脇康文)はもちろん、ドラマ通りの流れで2代目の神戸尊(及川光博) 、3代目の甲斐享(成宮寛貴)、そして4代目の冠城亘(反町隆史)と、歴代相棒も大活躍。
また、鑑識の米沢やイヤミの多い伊丹、上層部のお偉いお歴々などもバッチリ登場しています。

もう一度復習したいという方、
未履修なのでこの機会にという方、
ドラマとは違う角度で世界観を味わいたい方、つまりはみなさんにオススメです。

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まだまだ続く….….

まだ、見たことの有る話が続く….….
しっかり覚えていた話も有るけれど、記憶が曖昧な話も有って、見た時の興味深さや感動などで、記憶の程度にも、差が出るんだなぁと、思った。

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2022年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
裁判員制度を導入前にテーマとして扱い、その危うさを抉り出した名作「複眼の法廷」をはじめ、企業社会の欺瞞とジレンマをリアルに描いた「空中の楼閣」や「正義の翼」、そしてあの武藤弁護士が再登場する「編集された殺人」や「陣川警部補の災難」など劇場版へと盛り上がりを見せる9篇!

【感想】

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2017年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み返してみると隠れた名作が多い巻だったなと。

『複眼の法廷』『編集された殺人』など
テーマや問題提起が壮大で誰が見ても名作だといえる話がある一方で
事件の被害者や関係者の想いや行動という観点から見て
『蟷螂たちの幸福』『この胸の高鳴りを』『空中の楼閣』の3編がお気に入り。
悲しい結末なんだけど、悲しいだけで終わらない感じが共通しているように思う。
そしてやっぱりバンドものには弱いというところが露呈されたのであった(笑)。

ドラマ本編では出てこなかった(と記憶している)『この胸の高鳴りを』の歌詞が
個人的には最大のボーナストラックだった。
『剥がれ落ちてく皮膚のように 君のぬくもり 確かめられない』という
あまりラブソングでは使われなさそうな言い回しも相棒らしくていい感じ(笑)。

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2013年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『複眼の法廷』
裁判員制度は素人に司法の重みを抱えきれるのか、を考え切れているのか。人間同士が関わる以上、刑罰に復讐感情を乗せる、敢えて排除する、どちらも恣意っちゃ恣意だし難しい。
『陣川警部補の災難』
アクティブファンドは大抵インデックスファンドに勝てないとのことですが…皆自分が許容できるリスクで投資しないといけませんな。
『蟷螂たちの幸福』
こういう話好きや。やってることは完全に私利私欲なんだけど、2人の中で完結してるのが美しい。
『TAXI』
ストーカー怖いな。彼女ゲットの為に彼女のストーカーになるとか、上手くいった後で絶対バレるやつやろ…
『裸婦は語る』
コンプレックスについて本人の意向を無視していいかというとな……伊達政宗なんかは肖像画は両眼で描いてって言い残してた位にやっぱり辛いよ。
『この胸の高鳴りを』
松崎しげるが頭を過ぎるタイトル。ビジネスキャラを辞めるって利害絡みまくりだから難しいだろうな。
『空中の楼閣』
作家先生の最後の啖呵すごく好き。いい奴だ。
頼んでいるなら、人の仕事をばかにしてはいけない。
『正義の翼』
鳩怖い……理想の為に犠牲を払うのは仕方ない、と言っていいのはそれが関係ないくらいのちの世の人だけ。
『編集された殺人』
発言の一部を抜くと印象が驚く程変わる。要約されたものを読む時は、あくまでもその人にとっての要約であることは意識しないとな…

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2019年11月04日

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