説明いらずの国民的人気ドラマ「相棒」のTVシリーズをノベライズ。
ファンにはおなじみ、輿水泰弘さん、櫻井武晴さん、砂本量さんらの脚本をもとに、
デビュー作『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作を受賞し、
数々の作品がミステリランキングに輝く碇卯人先生が筆を執っています。
全12話を9話に再構成するなど、ドラマ版とは差があるものの、
作中の脳内再生率は抜群。
右京さんの「〜ですねえ」といった語尾や、
小説なのになぜか表情がはっきりと想像できてしまう亀山くんに
ついついニヤリとしてしまいます。
初代相棒の亀山(寺脇康文)はもちろん、ドラマ通りの流れで2代目の神戸尊(及川光博) 、3代目の甲斐享(成宮寛貴)、そして4代目の冠城亘(反町隆史)と、歴代相棒も大活躍。
また、鑑識の米沢やイヤミの多い伊丹、上層部のお偉いお歴々などもバッチリ登場しています。
もう一度復習したいという方、
未履修なのでこの機会にという方、
ドラマとは違う角度で世界観を味わいたい方、つまりはみなさんにオススメです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【あらすじ】
香港の日本総領事公邸で起きた拳銃の暴発事故現場に居合わせた新米刑事の甲斐享と、偶然彼と知り合った杉下右京が、新たなコンビとして活躍する「聖域」、航空会社の人事担当者殺害事件が、警察官僚の暗部を暴き出し、警察組織を巻き込むスキャンダルに発展する「バーター」、自分の身分を売った男と宝石強盗事件の接点を追う「ID」など。第11シーズンの第1話~第6話を収録。
【感想】
ああ….….
相棒が、変わった。三代目だな。一番初めの、香港の事件だけ、テレビの特番だったかな?見たことが有った。けど、その他は、全然知らなくて、甲斐亨って、こんなに、やんちゃなキャラクターだっけ?と 、少しビックリ。
Posted by ブクログ
相棒の年齢が下がったことで
内容や台詞回しが一気に若くなったような気がする。
米沢さんや角田課長が特命係に合コンをねだるなんて
今までは考えられなかったし(笑)。
この巻は敢えてカイトくんにいろいろ失敗させて
その成長過程を見せていく、という手法なのかなと。
薫ちゃんは兎も角、神戸くんの着任当時よりは
明らかに未熟な感じがする。
見方を変えれば最初っから感情が判り易いというか
関係者に感情移入しすぎるところが人間臭いというか。
だからなのか、前のふたりの着任当初は突き放し気味だった右京さんが
カイトくんに関しては最初からこまごまと世話を焼いているところが
なんとなくお父さんみたいに見えることがあった(笑)。
『贖罪』という命題が根底にあったseason10とは違い
このseason11はいい意味で軽いような気がする。
よりエンタテインメント性に富んでいるというのか。
そのおかげで割と気楽に読み進めることができた。
『バーター』の潮さんや、『交番巡査・甲斐享』の奥山さんなど
全体的には身勝手な人の言動が目立つかな、という感じ。
『ゴールデンボーイ』の荒木さんと『ID』の滝浪さんは
ちょっと事情が違って哀れな気がしたけど。
そういえばこの荒木さんを演じた趙珉和さんて
season8最終話で山奥の駐在さんの役で出てたような…。
Posted by ブクログ
カイトくん初登場ー。
文庫版出るの早いですね。
一話ごとにお互いの性格を知っていくという形が
やはり新相棒が出てきたシーズンには必要だよなぁと思います。