説明いらずの国民的人気ドラマ「相棒」のTVシリーズをノベライズ。
ファンにはおなじみ、輿水泰弘さん、櫻井武晴さん、砂本量さんらの脚本をもとに、
デビュー作『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作を受賞し、
数々の作品がミステリランキングに輝く碇卯人先生が筆を執っています。
全12話を9話に再構成するなど、ドラマ版とは差があるものの、
作中の脳内再生率は抜群。
右京さんの「〜ですねえ」といった語尾や、
小説なのになぜか表情がはっきりと想像できてしまう亀山くんに
ついついニヤリとしてしまいます。
初代相棒の亀山(寺脇康文)はもちろん、ドラマ通りの流れで2代目の神戸尊(及川光博) 、3代目の甲斐享(成宮寛貴)、そして4代目の冠城亘(反町隆史)と、歴代相棒も大活躍。
また、鑑識の米沢やイヤミの多い伊丹、上層部のお偉いお歴々などもバッチリ登場しています。
もう一度復習したいという方、
未履修なのでこの機会にという方、
ドラマとは違う角度で世界観を味わいたい方、つまりはみなさんにオススメです。
感情タグBEST3
とうとう、薫ちゃん最後の事件だった!警察官辞めて、サルウィンに、行っちゃう!右京さんの相棒じゃなくなった!
これから、何人も、相棒は、変わるんだけれど、やっぱり、一番は 、亀山薫だったと思うんだな。
この後も、本は買ってるんだけれど、読むべきか、読まざるべきか….….
Posted by ブクログ 2017年08月24日
【あらすじ】
おなじみ瀬戸内米蔵元法務大臣が重要なカギを握る「還流」、取り調べの可視化問題を背景にした「最後の砦」、亀山薫にとって最後の事件となるウイルスを人質にした「レベル4」などシーズン7前半の7編。「亀山、特命係卒業」を飾るにふさわしい力作揃い。
【感想】
Posted by ブクログ 2012年12月07日
亀山薫特命係を去る、の巻。
その旅立ちは記憶にあるよりもあっさりしてた。
サルウィンの平和、失った家族の名誉、子供、DJとしての『声』、
棋士のプライド、仲間意識…といった
譲れない何かを守るために動く人たちの物語、という気がした。
そして、何とも遣り切れない結末を迎える話が多かったように思う。
...続きを読む特に『沈黙のカナリア』と『希望の終盤』は
掛け違いの末の誤解が生んだ結末が居たたまれなかった。
譲れない何か、に関しては薫ちゃんが特命を去る原因ともなった。
『還流』と『レベル4』に挟まれた5話にまったく予兆を見い出せなかったので
唐突な感じが拭えなかったのだが
後々考えると薫ちゃんらしいと言われればそうだなと。
『レベル4』で事件が解決した後の遣り取り、特に伊丹さんとの絡みは
読んでてちょっとだけ泣けた。
Posted by ブクログ 2011年01月22日
2008年10月から12月の9週にかけて放映された7話分。
還流
沈黙のカナリア
隣室の女
顔のない女神
希望の終盤
最後の砦
レベル4
本書にて、亀山刑事とはお別れになります。
(2011/1/14)