説明いらずの国民的人気ドラマ「相棒」のTVシリーズをノベライズ。
ファンにはおなじみ、輿水泰弘さん、櫻井武晴さん、砂本量さんらの脚本をもとに、
デビュー作『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作を受賞し、
数々の作品がミステリランキングに輝く碇卯人先生が筆を執っています。
全12話を9話に再構成するなど、ドラマ版とは差があるものの、
作中の脳内再生率は抜群。
右京さんの「〜ですねえ」といった語尾や、
小説なのになぜか表情がはっきりと想像できてしまう亀山くんに
ついついニヤリとしてしまいます。
初代相棒の亀山(寺脇康文)はもちろん、ドラマ通りの流れで2代目の神戸尊(及川光博) 、3代目の甲斐享(成宮寛貴)、そして4代目の冠城亘(反町隆史)と、歴代相棒も大活躍。
また、鑑識の米沢やイヤミの多い伊丹、上層部のお偉いお歴々などもバッチリ登場しています。
もう一度復習したいという方、
未履修なのでこの機会にという方、
ドラマとは違う角度で世界観を味わいたい方、つまりはみなさんにオススメです。
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困ったな
早く、見ていない話を、読んでみたいような、まだまだ、見たことの有る話を、このまま読んでいたいような。どちらの気持ちも有る自分が居る。
Posted by ブクログ
こんなに続きが気になってどんどん読み進めたのは久しぶり。
眠いのに無理やり読んで、逆に進まないくらい…(笑)
「バベルの塔」
さすがお正月スペシャルでやっただけある!
囮があって翻弄される場面もあり、最終的には解決するだろうと思いつつも、ハラハラした。
「イエスタデイ」
誠実な青年が好きな女性が殺人を犯してしまったところを見てしまい、昨日の記憶を失ってしまう。
結果的にその女性は殺人を犯していないんだけど。
昨日の記憶の欠片を一つずつ拾い集めていくような少し不思議な感覚。
「女王の宮殿」
アルジャーノン探しをしながら、招待客をじっくり観察していく右京さんがすごい!
右京さんを男性として見る女主人の気持ちがわかるわぁ。
「殺人シネマ」
これも印象的な作品。
アナグラム、音をローマ字にして並び替える一種の言葉遊びから芸名をつけることから、真犯人を推理。
「サザンカの咲く頃」
軍事衛星プログラムを巡る殺人事件。
難しい話だったが、その分読み応えがある。
面白い!
Posted by ブクログ
【あらすじ】
「シーズン8」も大好評の「相棒」ノベライズシリーズ第10弾! 全国の相棒ファンをテレビの前にクギ付けにした07年の新春スペシャル「バベルの塔」をはじめとして、滑稽ながら深刻な夫婦愛を描く「Wの悲喜劇」、薫の男の涙が思わず読者の涙腺を刺激する「裏切者」、ファッション界で成功した大富豪の女性の悲しいまでの実像に迫る「女王の宮殿」など、名作中の名作が居並ぶエンターテインメントの王道!
【感想】
Posted by ブクログ
season5も後半になると、だいぶ壮大なスケールの話が増えてくる。
『バベルの塔』と『サザンカの咲く頃』という大作が2編も収められていて
ある意味お得な1冊と言えるかも。
この中では小品と言える(かもしれない)『狼の行方』の最後の5行は戦慄した。
あの子たちは一生嘘の重みを背負って生きていかなきゃいけないんだな。
そして『裏切り者』での薫ちゃんと美和子さんの遣り取りがじんわり浸みた。
あの回の薫ちゃんはファンにはたまらないかっこよさが出ていたと思う。
毎回巻末に初回放送時のデータやキャストなどが書かれてるんだけど
『サザンカの咲く頃』で瀬沼兄弟を演じた方の名前がないのが不思議だった。
けっこう重要な役どころだったと思うんだけど。
Posted by ブクログ
『バベルの塔』
最後の旦那さんの訂正発言が好きだ。
『狼の行方』
サボり発覚を逃れるための嘘って、子供の追い詰められた嘘ランキング上位なんだな。
『Wの悲喜劇』
トイレにはまったことが凄すぎて細かいところが消し飛ぶな
『貢ぐ女』
キャリアの方がおかしな男に入れ込むって母性本能なのかね…
『裏切者』
2人のどっちかを襲う時に明らかに肉体派の亀山を襲うのなんでなん?
『イエスタデイ』
相棒お得意の自分が殺しました系。
『女王の宮殿』
右京さんがモテる設定だけは受け付けない
『殺人の資格』
完全に誤報だったとき、現状回復できないのは問題。
『殺人シネマ』
人から見れば辛い状況でも、望んだ本物なら当人にとっては宝物。
『サザンカの咲く頃』
最終回スペシャルらしい政治ネタ。官房長の理想って公共の利益に叶うけど、あの人がいるからなぁ…