仁木英之のレビュー一覧

  • 5分後に息をのむ 世にも不思議なストーリー
    ・短い話が何個も入っている短編集で本当にすべての物語(の最後)で息をのんだ。
    ・最後まで見たほうがいいと思う。
    ・いろいろな(ジャンルの)話があり読んでいて飽きなかった。
    ・スラスラ読めて読みやすかった。
    ・とても良い作品だった
  • 高原王記
    好きな作家。本を集めている。
    ストーリーも面白いが、なんとも言語化できない感情がすっと書かれていて、読んでいて楽しい。
  • 師弟の祈り 旅路の果てに―僕僕先生―(新潮文庫)
    謀の規模が凄い。僕僕の目論見がこういう事だったとは。最初からそういうつもりで。
    歴史と古代仙界史に合わせてこれだけのスケールでストーリーを練り上げていくの大変そう。神仙がどこまでも満足できずに傲慢になってゆく存在だというのは悲しい。吉良の故郷の惑星に行って先祖の翼を貰い受けるくだりがよかった。耕父と...続きを読む
  • 神仙の告白 旅路の果てに―僕僕先生―(新潮文庫)
    シリーズ最後の方のクライマックス。
    孫悟空や猪八戒、沙悟浄、関羽、赤兎馬、魏夫人、登場人物がいろいろ出てきた。
    剛人が薄妃と会話ができるようになったくだりが良かった。巨大で穏やかな神仙の「刑天」が語る場面の描写が美しかった。
    司馬承禎とラクスの企みがいまひとつわからない。王方平も敵方だとは思うけど、...続きを読む
  • つちくれさん
    園芸を知るのは、土を知る事。
    どんな植物にどんな土が合うかどうか・・・

    考古学に興味を持つ定年退職した元刑事、フクさん。
    長野の遺跡発掘で古代衣装をまとった女性の殺害現場に出くわす。
    そこで出会った、考古学者の通称「つちくれさん」
    殺害された女性も、犯人で捕まった男性も顔みしりであり、
    なぜか気の...続きを読む
  • 恋せよ魂魄―僕僕先生―(新潮文庫)
    改めて、仁木英之氏をとんでもない作家だと思い知った。こんなに深く歴史を追ったベース上でこんなに魅力的なキャラクターを作り出してファンタジーの要素とユーモラスを混ぜて仙人と周りの人々を描き出すなんて神技過ぎる。
    劉欣が最期に王弁に己の仙骨を譲り渡すシーンが最初で最後に二人が真に心を通わせた場面だったの...続きを読む
  • 仙丹の契り―僕僕先生―(新潮文庫)
    吐蕃の国での話。王弁がこれまでの無鉄砲さを脱ぎ捨て、強くなっていく過程をまざまざと読み取れて、ものすごく読み応えがあった。
    薄妃と蒼芽香は手前の地に留まり、新たな旅の仲間が加わる。吐蕃の政のあれこれを読み進めるうちに、漠然と国家や統治者、良くも悪くも民の意向を整える政治のあり方の難しさがわかってきた...続きを読む
  • 童子の輪舞曲―僕僕先生―
    短編で読むのが楽。その割には各登場人物の背景が深く明かされていくので読み応え満点。「第狸奴の殖」面白くて二度読み直した。最後の毛の話が現代バージョン?になっており、何やら不穏な終わり方をしているところが引っかかった。オチに爽快感があるばかりが小説ではないけれど。
  • 先生の隠しごと―僕僕先生―
    僕僕先生の過去が少しだけ明らかになる。
    ストーリーはやや沈鬱で重め。ラクシアという光の国を作ろうとするラクスが曲者。過度な理想主義者は権力を握るとおかしな方向へ行ってしまう。
    今回は一押しキャラの劉欣が大活躍。劉欣がいなくては旅は続行できないんじゃないかというくらい有能で優しい人。薄妃のセリフに照れ...続きを読む
  • 僕僕先生
    古代中国。王弁という名の青年が、父親の財産で働かなくても一生食べてお釣りが来る事に気づきニートになる。そのニートが仙人に出会うことから旅が始まるストーリー。シンプルに羨ましい。
    太平楽がウリの王弁には仙人になるための仙骨(精神を支える骨)がないが仙縁(仙人とのご縁)がある。この仙人、見た目は美少女だ...続きを読む
  • 胡蝶の失くし物―僕僕先生―
    「胡蝶」と呼ばれる暗殺部隊が失ったもの、それは「劉欣」という名の凄腕暗殺者。劉欣の生い立ちから彼が仙骨を持っている事、僕僕が半ば無理やり旅の一行に加える事によって最後の方で救われていく劉欣の本来持っていた人間らしい心。最も外見のイメージが湧きづらい登場人物であるが、見た目が原因で捨てられ虐めに遭い住...続きを読む
  • さびしい女神―僕僕先生―
    僕僕先生シリーズ史上最高傑作と名高い作品。シリーズの始まり「僕僕先生」を入手する前に読んでしまい、この四作目をきっかけに全シリーズを探し回って入手。圧倒的な世界観の虜になること間違いなしの超大作。旱の神様が居座っているせいで人々が死に絶えそうになっている苗の国にたどり着いた僕僕一行。蚕の正体がわかる...続きを読む
  • レギオニス 信長の天運
    全ての人を好印象に書いてあるので感情に左右されず穏やかに読める。
    そんな人はいないのは分かっているけどやっぱり小説の中ではいい人が多い方が好感が持てる。

  • 僕僕先生
    僕僕先生という仙人(美少女)と王弁というニートが繰り広げるほっこりする癒し系のファンタジー。
    文体も伸びやかで、話ものびのびとした印象だった。この文体非常に好きだ。
    ただ忙しくて二〜三日で一冊読むという目標を果たせず、途切れ途切れに読んでしまった。

    王弁は聡明なのだが繊細で、世の中そのものが耐え難...続きを読む
  • 黄泉坂案内人
    表紙とタイトルに惹かれて購入。文章的には自分には合わなかったのか、場面が色々飛びすぎて読みにくかった。話はとても魅力的なので面白く、完読。最後が急展開で、まさか速人が…。これの続編が出てるようなので、また書店で見かけたら購入したいと思う。
  • 僕僕先生
    個人的にはこういう話好きです。ましてや美少女の仙人なんて・・・全体にほんわかしているところが仙人っぽいですね。
  • 乾坤の児 千里伝
    千里伝の完結篇。
    ここまでこじれた利害関係をどのように落ち着けるのかと興味をもって読み進めました。
    途中で何度も繰り返される「一方にとって理想的な姿は、果たして反対側の視点から見ても正しいのか」という難問の答えは、「白か黒かだけが選択肢じゃない」でした。
    強くなることを目指して互いに切磋琢磨する少年...続きを読む
  • 鋼の魂―僕僕先生―
    相変わらず新たな物語の登場人物へのスポットの当て方が上手いなと思います。
    始めの方ほどじっくり読む必要があり、物語が展開するにつれて
    各登場人物の関係性も明らかになりつつ、読む側もスピードが上がっていきます。
    僕僕先生と王弁の恋路?の進展を期待しつつ読んでいますが、
    今回はそんなサービスシーンはかな...続きを読む
  • 鋼の魂―僕僕先生―
    シリーズでもトップクラスの面白い作品でした。
    史実かどうか判断する知識はありませんが中国西南部の領土問題にまつわる個々の民族の事情、人間と神仙の絶妙な距離感、主人公 王弁の成長と脇役達の活躍など、読みどころが満載です。
  • さびしい女神―僕僕先生―
    僕僕先生シリーズ第4弾。
    これまでと一転して、数千年前の神様同士の戦いの様子を時空を超えて体験するというあまりにも壮大なファンタジーに発展した。
    ストーリーが大きく変化したのにシリーズとして繋がりを少しも失わないのは、王弁君の真っ直ぐさと、優しさや厳しさや愛らしさなど多彩な面を見せる僕僕先生、少しず...続きを読む