有吉佐和子のレビュー一覧
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有吉佐和子もこれまで未読の作家であった。人に勧められて読み始めたこの旅行記で、有吉は1960年代の活力にあふれた時代を体現する人物だったんだと認識した。文化人類学者の畑中幸子の「ニューギニアまでおいで」の一声でまだ未開の地であったニューギニアまで行ってしまう有吉のパワーは底知れない。帰ってきてから何...続きを読むPosted by ブクログ
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昭和の悪女の話。 令和の今に君子がいたら、どんな悪の楽しみ方をしてくれるだろう。
しかし、頭の回転が良い、早い、罪悪感を感じた事はないだろうに、演技が上手い。 天性?
君子には、なれない。Posted by ブクログ -
★3.5のおまけで。
表題作が当方の好みかな、登場人物のどの立場にとっても奥深さがあって幾重にも想像が可能で面白い。これが20代の作品か、娯楽も兼ね備えた才人ですな、改めて。Posted by ブクログ -
有吉佐和子は人としても「持っていた」のだなと唸ってしまう。特に日本に帰る顛末は映画のようだし、帰国後の後日談もすごくて、まさに事実は小説より奇なり(ここで改めて筆者の呑気さが分かってびっくりする)。
「専門家ではないからシシミン族のことより畑中さん(筆者を招いた人類学者)とのことを書いた」と書かれて...続きを読むPosted by ブクログ -
いや、面白かった。
今でいうアラサー?アラフォー?30台後半だからアラフォーなのかな?に3日かけて道なきジャングルを踏破して文化人類学者のフィールドワーク最前地に行くとか。無謀にもほどがあるだろう(笑)としょっぱなから笑ってしまいました。
「悠揚迫らざる」という表現も知らなかったので勉強になりました...続きを読むPosted by ブクログ -
一人の人間を浮かべる時に、人によって印象が違うしいろいろな面があるってことを再確認。
主人公はどこまでも自立していて、そして騙されたことを知らずに生きている人たちはまた幸せなり。Posted by ブクログ -
まじでリアルで共感しすぎて辛かった
なんか昭子の境地に行けなくて、だったら敏のまま無邪気な悪でいた方が楽だろうなーって考えながら読んでた自分おそろしーってなったPosted by ブクログ