有吉佐和子のレビュー一覧
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普遍的な人間の在り方や心情を描くのが文学という解釈があります。この本はまさに、文学なのだなと思いました。こんなに変わらないのかと、びっくり。
と初回思った点、確かにそうではある。今読むと、社会が変わっていないだけ。という観点も。この話を成り立たせた背景(こう思わせる社会)が。Posted by ブクログ -
本を開いた瞬間、改行の少なさにひるみました。
読みづらそうだなーって思ったのに、面白さにぐいぐい引き込まれ、あっという間に読み終わりました。
一昔前の朝ドラを彷彿とさせる濃厚さでした。Posted by ブクログ -
1950年代後半から1960年代に文芸誌に発表された短編の集成。当時としては超ベストセラー作家でありました。
小説って、これだよな。と、思うのです。収録の「孟養女考」にみえる(当時の)新しい中国の形、とか、「三婆」に見える封建的社会の終焉、だとか、「美っつい庵主さん」にみえる(当時の)新しい若...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公の女性には嫌な感情しか持てず、読んでいてもイライラしてしまったのだけど
それでもフト振り返ると、程度の差はあれ
自分も同じようなことをしているのでは?!・・・なんて思ってしまったりして。
きっとこの小説の主人公は形を変えながらも
全ての女性の中にいるのではないかな?Posted by ブクログ -
ドロ沼系のお話です。。。
長年子供ができなかった奥さんの妊娠
浮気相手の妊娠
旦那は奥さんと浮気相手との二重生活を両立して、
奥さんは騙されっぱなしなのかと思いきや、
最後の最後でどんでん返しが来ます。
奥さんも浮気相手も一枚上手だったなぁー
女って怖いと思う作品の一つ。。。Posted by ブクログ -
こんなに一途な愛を知れて素敵な時間を感じた。
古い本。母の本棚にあったものを本屋で見つけ、購入。違う作品もだけど、有吉作品は主人公の女性の生き方に作者の信念を感じる。心に決めたものに一途な主人公がすき。高校のころ読んだ作品も読み直してみようかな。Posted by ブクログ