有吉佐和子のレビュー一覧
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50年近く前に書かれたお話とは思えない。
時代を越えて全然違和感がないってすごいことだと思う。人々の日常生活も生活意識も随分変わったと思うのに、特にひっかかりもなくするすると読めた。
第七話から第八話のあたりが個人的に好き。
色が目に浮かぶようだった。Posted by ブクログ -
大好きな作家さん。
これは、初めて読んだときに、実は下巻から読んだ。
下巻から読んだのに、「早く上巻読みたい」と思うほど、有吉さんの文章は、何度読んでも飽きない。しかも古くない。他の著作もそうだけれど、内容まで古くないのは有吉さんが鋭いのか、人間とは変わらないものなのか、さてさて。Posted by ブクログ -
1985年に朝日文庫から刊行された『女二人のニューギニア』の再文庫化になります。
著者の有吉佐和子さん(1931-1984)が、
ご友人で文化人類学者の畑中幸子さん(1930-)(当時、東京大学院文化人類学在籍、現在は中部大学 名誉教授)のフィールドワークを訪れた際の、壮絶だけども笑えてしまう滞在...続きを読むPosted by ブクログ -
ウチのおばあちゃんが私と同年代の頃??
という時代のものであるが、なんて読みやすくおもしろいんだ。
壮絶すぎるのに軽快な読み口で、ついにやにやしてしまう。
いやもう、有吉さんよく帰ってこられたな。
そして畑中さんのパワフルさというかもう強くなければこんな凄いことはできないわ。
凄まじいもの読んだ。パ...続きを読むPosted by ブクログ -
本屋で帯に惹かれて買いました。奇跡のように焼き上がった青磁の壺が、いろいろな人の手にわたり、そこで描かれる人間模様。別にこれと言って壺が働くわけではないけれど、描かれる人間模様が良かったです。読みやすい話でした。Posted by ブクログ
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とても日本らしい嫁姑関係が主題の作品。
話の舞台は江戸時代後期、でもこの小説が書かれたのは1960年代くらいだから、2世代・3世代くらい前まではどの家庭でも似たような感じだったんだろうか(今もか)。
日本が近代化して150年くらい経つけど、家庭レベルではまだまだ日本は封建的だってことだ。Posted by ブクログ -
書店でマチスのイカロスのカバーを見て、古い版を手にしました。1967年に33歳で書いたとは。国連関係のアフリカ人エリートが笑子に言った言葉、はっきり記憶でてないけど、もう色を超えた、だったか、。有吉佐和子さんの他の本も読んで、記念館に行こうと思いました。Posted by ブクログ