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読めばハマる有吉佐和子。幻の名作長篇 無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、十余年後に作者と再会した時。人生の数奇な断面を描き出す名作、復刊!
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Posted by ブクログ
各所で評判になっているし、期待値Max! 無駄な言葉や説明がひとつも無いのに、時代の雰囲気やひとりひとりの心情がありありと浮かぶこと、端々から覗くその博識に「さすが!有吉佐和子!」と何度唸らされたことか! 「味覚というのは教養だからね」本当にもう、仰る通り!期待値を軽々超えて、おもしろかった。
有吉氏による2025年上半期文庫本売上1位の作品。 とある青い壺の旅を巡る13編の物語。 時に贈られ、時に盗まれ様々な形で人々の手を流転していく壺とそれを背景に映し出される人間社会の密度が素晴らしい作品。 有吉氏が戦時中の経験者ということもあり、戦時中から高度経済成長期の時代背景の解像度が非常に...続きを読む高く、自分がもち得ない価値観を得た気がする。 また、その時代から見た「現代」というのも巧みに表現されていて読む世代によって様々な見方ができると感じた。 この作品から何を感じ、どんな感想が生まれるのか。 是非様々な異なるバックボーンをもつ人たちに聞いてみたいと思えるようなそんな作品でした。
50年も前の作品なのに現代の心情に共通するものあり。青い壺の行方も興味深く、読後は、どれも晴れやかな気分になるかな。
夏頃に話題になっていた有吉佐和子の作品。 美しい青い壺が多くの人の手を渡り歩く物語で、登場人物は10数人ほどとかなり多い。 その壺を手にした人々の生活ぶりがとても興味深く、裕福な人、貧しい人、高齢の人、若い人…立場も背景もさまざまだった。 それぞれが抱える人生の課題の中で、青い壺はただそっとそこにあ...続きを読むるだけのようでいて、圧倒的な存在感を放っていた。 時代設定は戦後の高度経済成長期であったが、姑との関係、老後、介護といった話題はいつの時代も大きな関心で、共感できることもあって楽しく読むことができた。
青い壺が人の手から手へと渡る。それぞれの人間模様が描かれ心が揺さぶれられる。壺はつややかに美しく、じっと佇んでいる。そしてー。 巻末の平松洋子さんの解説が、読み終わった人の想いを全て汲んでくれる。有吉佐和子さんの本も平松洋子さんのエッセイも読んでいきたい。
青い壺が、色んな人の手に渡っていく。手にした人達の、生き様や心持ちが描かれる。劇的な出来事があるわけでも、ミステリー、謎解きの要素があるわけでもない。時代背景も古いのに、人の気持ちや揺れる様が手に取るように分かってそれがおもしろく感じる。 第二話、定年退職した夫に壺を持たせた奥さん。壺を持って退職前...続きを読むと同じように出勤した夫の気持ちは、全く描かれない。あり得そうで、つかみどころのない怖さ。 第九話、お婆ちゃん達の同窓会旅行も、分かる分かる。 最後に、省造のところに思いがけない形で戻ってくるのがびっくり。刻印はしないと決めたのはなぜか?先生にとって貴重な骨董品なら、それはそれで良いと納得したのかな。
50年前の小説がリバイバルヒット中ということで、有吉佐和子さんの『青い壺』を読みました。 ひとつの青磁の壺の10年にわたる数奇な巡り合わせを描いた連作小説。(私は映画『レッド・バイオリン』を思い出しました。他にも類似の構成の作品は複数あったかと思います) 壺を介して浮かびあがる登場人物たちの生き...続きを読むざま、老いざま、家族のありかた……どれもが生々しく、濃密で、圧倒された。むせかえるような昭和のにおいが心地よいと同時に、令和のいま読むからこそ深く共感できる普遍性も感じました。 すべてのエピソードが印象深く、登場人物ひとりひとりが愛おしいのですが、とりわけ心に残ったのはスペイン系ミッションスクールが舞台となる章。(有吉さんと同じ母校だったので…)在りし日の校長様のお声や、シスター方のたたずまいが、ついよみがえってきてしまいました。 有吉さんの小説やエッセイなど、お恥ずかしくも未読のものがあと数冊あり年内中に読みたいなと思います。(と言いつつ、久々に猛烈に『悪女について』を読み返したくなっている!)
青い壺を巡る十三話 ちょっと創作し過ぎ感はあったが、人間を知るということでは流石作家有吉佐和子だ 十一話が結末が私にとっては謎だった
1977年初版。NHKの番組で紹介されるや大ベストセラー。著者の作品は初めて読みました。偶然に近く出来上がった青磁の壺が、購入されたり贈られたり盗まれたりしながら持ち主を変えていく。持ち主のいろんな人生を13の短編で綴られます。微妙に繋がる各エピソード。描かれている時代は、かなり昔になりますが現在に...続きを読む繋がる部分もあるようで、面白い。めぐるめぐる運命の面白さ。秀逸だと思います。
13話を通して様々な人間模様を垣間見せてくれる。欲、老い、矜持。一方、無名の陶芸家により偶然の出来栄えで生まれた青い壺は、勝手な評価をされ、また持主の都合に利用され、壊れもせず、人の手に渡っていく。あたかも慌ただしい人生を淡白に冷徹に見ているようだ。2025.11.28
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