青い壺

青い壺

800円 (税込)

4pt

読めばハマる有吉佐和子。幻の名作長篇
無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、十余年後に作者と再会した時。人生の数奇な断面を描き出す名作、復刊!

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青い壺 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    各所で評判になっているし、期待値Max!
    無駄な言葉や説明がひとつも無いのに、時代の雰囲気やひとりひとりの心情がありありと浮かぶこと、端々から覗くその博識に「さすが!有吉佐和子!」と何度唸らされたことか!
    「味覚というのは教養だからね」本当にもう、仰る通り!期待値を軽々超えて、おもしろかった。

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    有吉氏による2025年上半期文庫本売上1位の作品。
    とある青い壺の旅を巡る13編の物語。

    時に贈られ、時に盗まれ様々な形で人々の手を流転していく壺とそれを背景に映し出される人間社会の密度が素晴らしい作品。

    有吉氏が戦時中の経験者ということもあり、戦時中から高度経済成長期の時代背景の解像度が非常に

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    50年も前の作品なのに現代の心情に共通するものあり。青い壺の行方も興味深く、読後は、どれも晴れやかな気分になるかな。

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    夏頃に話題になっていた有吉佐和子の作品。
    美しい青い壺が多くの人の手を渡り歩く物語で、登場人物は10数人ほどとかなり多い。
    その壺を手にした人々の生活ぶりがとても興味深く、裕福な人、貧しい人、高齢の人、若い人…立場も背景もさまざまだった。
    それぞれが抱える人生の課題の中で、青い壺はただそっとそこにあ

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    青い壺が人の手から手へと渡る。それぞれの人間模様が描かれ心が揺さぶれられる。壺はつややかに美しく、じっと佇んでいる。そしてー。

    巻末の平松洋子さんの解説が、読み終わった人の想いを全て汲んでくれる。有吉佐和子さんの本も平松洋子さんのエッセイも読んでいきたい。

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    青い壺が、色んな人の手に渡っていく。手にした人達の、生き様や心持ちが描かれる。劇的な出来事があるわけでも、ミステリー、謎解きの要素があるわけでもない。時代背景も古いのに、人の気持ちや揺れる様が手に取るように分かってそれがおもしろく感じる。
    第二話、定年退職した夫に壺を持たせた奥さん。壺を持って退職前

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    50年前の小説がリバイバルヒット中ということで、有吉佐和子さんの『青い壺』を読みました。

    ひとつの青磁の壺の10年にわたる数奇な巡り合わせを描いた連作小説。(私は映画『レッド・バイオリン』を思い出しました。他にも類似の構成の作品は複数あったかと思います)

    壺を介して浮かびあがる登場人物たちの生き

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    青い壺を巡る十三話
    ちょっと創作し過ぎ感はあったが、人間を知るということでは流石作家有吉佐和子だ
    十一話が結末が私にとっては謎だった

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    1977年初版。NHKの番組で紹介されるや大ベストセラー。著者の作品は初めて読みました。偶然に近く出来上がった青磁の壺が、購入されたり贈られたり盗まれたりしながら持ち主を変えていく。持ち主のいろんな人生を13の短編で綴られます。微妙に繋がる各エピソード。描かれている時代は、かなり昔になりますが現在に

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    13話を通して様々な人間模様を垣間見せてくれる。欲、老い、矜持。一方、無名の陶芸家により偶然の出来栄えで生まれた青い壺は、勝手な評価をされ、また持主の都合に利用され、壊れもせず、人の手に渡っていく。あたかも慌ただしい人生を淡白に冷徹に見ているようだ。2025.11.28

    0
    2025年11月28日

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