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Posted by ブクログ 2023年10月05日
有吉佐和子さんの短編は初めて読んだ。どの話もごくごく短いものだが流石に読ませる。昭和の作品なので時代背景が各所に窺える。派手さはない。描かれているのは登場人物達の日常とそれにともなう細やかな喜怒哀楽である。そしてそこに青い壺がある。第一話で生み出された壺が様々な人の手を経て最後の第十三話で生み出した...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月18日
これはおもしろい。これまでの長編有吉作品と少し毛色は違うけれど、ミステリーのようでいて向田邦子風戦後の昭和の市井の暮らしぶりを描いたエッセイのようでいて。
一人の陶芸家の傑作青い壺が様々な人の手にいろいろな事情で渡り旅に出る。その世間の荒波がまた遺産相続、病気、嫁姑・など様々な人間模様の中に置かれ、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月05日
久しぶりに、有吉佐和子を読みたくなった。
牧田省造は中年で、磁器を作っている。父親の仕事を受け継いだのだが、だんだんと父親に似てくる自分が嫌になる。父親は気に入らない磁器は投げつけて壊していた。そんなことは、したくないと子供ながらに思っていたが、それをしてしまう。それでも、快心の磁器の経管ができた。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月04日
青い壺が巡る様々な人間模様。登場人物や人物を取り巻く環境、さらに作風や台詞回しを微妙に変えながらの短編集で飽きずに読める。まだ背景が戦後であること節々で時代を感じる場面があり、この本が書かれた昭和51年頃の時代に思いを馳せる。青い壺の成り行きが時折刻銘に書かれておらず、読者の想像力を掻き立てさせると...続きを読む
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