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Posted by ブクログ 2014年11月02日
酒屋の箱入娘として育った茜は、17歳の頃、文楽の三味線弾きの弾く一の糸の響に心奪われた。
天真爛漫で一途な茜が、彼の後妻となり、芸道一筋に生きる男を支える、波乱万丈な愛と芸の世界を描いた物語。
戦前から戦後にかけて、「文楽」という私の知らない世界で、芸に生きる人々の粋な様子と、愛に生きる茜のひたむ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月11日
文楽は、ここ5年ほど定期公演に通っており、この世界を描いた小説は関心があります。有吉佐和子さんは凄い人ですね!造詣の深さ、構成力、細部の描写、すべて非凡な作家でした。特に「音締」からは見事な盛り上げで、一気に読ませます。一方、文楽は素材に過ぎないと思わせるくらい、茜の描写が周到で、自我を貫くヒロイン...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月20日
面白かった〜
三人称小説ではあるが、完璧茜視点なので、清太郎(徳兵衛)への気持ちが切なくっていじらしくって。でも家族になってからもずっと尊敬であり恋であり、愛とか欲とかではなかったような。それが「妻」ということばに象徴されるものなのかもしれない。世喜が「弓次郎」とよび茜が「お父さん」と呼び慣わしたこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年09月03日
有吉さんの芸者モノ?はそこそこ読んだのですが、文楽モノは初めて。もう少し古典に明るければもっと染みてくるものがあったのだろうと思います。しかし、好きな男にちなんだ柄の着物を身にまとったりするような愛情表現は今ではすっかり廃れてしまったのか。観劇をする方々はそういうこといまだしているのかなといったこと...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月12日
「文楽」の世界を舞台にした話。
茜は徳兵衛に恋をしているというより
徳兵衛の「芸」に恋をしている。
けど実際恋なんていう軽い甘いはかないものではなくて、
一の糸が作り出すように激しく太くて強いもの。
茜の一途さには圧倒されるが、茜の母の世喜の母としての強さに
心打たれます。
連...続きを読む
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