無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2024年02月24日
明治、大正、昭和へと続く、母から子、孫に至るまでの年代記。
有吉版『細雪』のよう。細雪よりはだいぶコンパクトながら、明治のお家騒動にとどまらず、昭和までの時代の移り変わりが書かれているのがすごい。
川の流れのように続いていく命と、変わっていく「家」のあり方を体感することができ、しっかり満足感。
「〜...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月24日
明治時代に和歌山に生まれ育った花を中心に、子の文緒(大正)、孫の華子(昭和)を通して、時代の移り変わりを描いた作品。
私の義実家は和歌山なので、話言葉や食べ物(駿河屋のまんじゅう、富有柿)、地名(岩出)和歌山城やぶらくり町が聞き覚えがあるもので、読んでいておもしろかったです。
私は強い女性の話が好き...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月17日
めちゃくちゃ面白かった。
第1章が終わり、第2章が文緒が女学生になったところから始まることに気づいた時点で「文緒が女学生になるまでに何があったかも教えてよ!!花の視点を共有してよ〜!」と駄々をこねたくなった。
内孫、外孫、長男がどう、と家父長制的な視点を持つ花に対し、文緒が「実際に深い交流があるの...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月27日
23.1.21〜2.5
有吉佐和子、面白すぎ❗️
花と祖母の関係性、習慣。絆。嫁入りの様子は鈴木清順の映画を思い出した。
カバンに大量のキューピーをぶらさげて田舎を闊歩してる文緒、可愛げありすぎ。
華子を見つめる花の目線と、終盤に彼女が語る言葉で感極まった。
武蔵美に友達の卒制を見に行った帰りに...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月03日
花(明治)・文緒(大正)・華子(昭和)の三代記と、少し前の朝ドラを彷彿とさせる構成。事前に著者の生い立ちを確認していると、自伝的小説だと言うことに途中気づく。
開始早々泣きそうになった。
嫁入り前の花が祖母の豊乃と寺の石段を上るシーンから入るのだが、孫へのはなむけの言葉がもう優しくて、優しくて…。...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月04日
おそらく、本で読んだだけならここまで強烈に印象に残ることはなかったことだろう。
毎朝のNHKの朗読で一回、それを録音で収録したものでもう一回。初夏のウォーキングのなかで聴いた。
柔らかな紀州訛りと、もう失われた少し遠い時代の生活や言葉を背景に、“真谷のごっさん”花の見つめた世界に同化しながら浸った...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。