有吉佐和子のレビュー一覧
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まじでリアルで共感しすぎて辛かった
なんか昭子の境地に行けなくて、だったら敏のまま無邪気な悪でいた方が楽だろうなーって考えながら読んでた自分おそろしーってなったPosted by ブクログ -
ざっくり人種差別の話、となんとなく知っていたので難しい話かもしれないと思っていたけど、すごく読みやすくて面白かった。
人種は見た目で判断しやすかっただけで、そもそも人は何事においても他人を差別して自分の優位性を確認しないのでは生きていけないのかもしれない。Posted by ブクログ -
読みながら沢尻エリカがやったらぴったりだなと思って調べたらすでに沢尻さんがドラマでやっていた。
すべて主人公の周りの人たちが彼女について語っているだけで、彼女自身の思いは最後まで出てこないので真相は闇の中…それぞれが想像するしかないという所が、スッキリしないけど後に残って面白かった。Posted by ブクログ -
一気読み。昭和47年刊ながら、高齢化社会について考えるのにとてもよい小説。認知症を患った義父のケアをする嫁の昭子を通して、高齢者のケアがどんなものかがとてもよく分かる。我が事として考えるきっかけになった。Posted by ブクログ
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女三代期。戦後財閥解体を経て没落した一家を描く。紀の川上流の紀本家から嫁いだ花。花を旧世代だと批判する娘文緒。幼少期を外国で過ごした病弱な孫華子。それぞれの女の力強さを感じる。Posted by ブクログ
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途中、読み進めるのが辛いと思うくらい、生々しく描かれているが、だからこそのめり込んで読み切ってしまった。生きるということ、死ぬということについて考えさせられる作品。何かの答えを示してくれるというよりは、高齢社会について考えるきっかけを与えてくれる作品だと捉えています。Posted by ブクログ
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進んだ先か、戻っていく末か、はたまたその道半ばで。人は皆いつか死ぬとはいえ、最期をどう迎えるのかは分からない。アンチエイジングだなんだと頑張ってみても、老いていく。少しずつ、時に急激に。「老いる」ことを家族のこと自分のこと他人のこととして、考えておく。他に何かできることがあるだろうか。Posted by ブクログ
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昔の父親をさらに頑固にした感じの父親に結婚を反対されても添い遂げ三年も縁を切られ、半ば意地になって娘の手紙も送り返す。それを軟化したのが若い、しかも礼儀もなってなくすぐに反発する女の子。
その子と父親が知り合う事によりどんどん意地も取れていく。
父親、娘の心情が引き込まれ、あっという間に読み終わる。Posted by ブクログ -
読み応えのある作品。紀州弁が更にこの物語に彩りを与える。それぞれの世代における女性の価値観が見事に描写されている。今の時代に生きていてよかったと思うのと同時に、御っさんと呼ばれた花の生き方にも憧れを抱く。Posted by ブクログ