遠藤周作のレビュー一覧
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少し前にテレビで紹介されていて、興味を持ったので読んだ本。
切なくて辛くて、でもほっこりするような話だった。
いい本だなと思った。Posted by ブクログ -
タイトルには「怪奇」とありますが、幽霊や不思議な話を作者が体験したように語るエッセイです。私は名古屋に在住なので、「時計は十二時にとまる」がとくに面白かったです。
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【本書の特徴】
・1600年辺りの日本と世界の描写
・戦と冒険活劇
・政治と権謀術数
・少しだけ、位の低い者と高い者の恋愛描写
・ノンフィクションである、ということ
・現世に生きる人間と宗教のために死ぬ人間
・下手にハッピーエンドにしない
・集落や組織にとって少数派の生き方/処世術
遠藤周作氏の...続きを読むPosted by ブクログ -
装丁が美しいですね。本書に収められている同名の短編の中に出てくる大教会の写真だそう。
どの短編も時代をあまり感じないです。自分は、と言うことですが。
女優のはなしや、別の短編に出てくる女性の言葉使いなど今日的ではない箇所がたくさんあるのでその意味では古い時代の話なのですが、描こうとするものの有り様...続きを読むPosted by ブクログ -
山田長政については、アユタヤの日本人町で活躍した人、程度の理解。ペドロ岐部は初めて知った。
長政の最期を知っているとハッピーエンドにはなり得ないのだが、そこへ向けての長政の戦いがなんともいえない。史実だと子供がいたようだが、ここでは常に孤独で1人決断を求められているようなのがなんとも。そこでも宗教に...続きを読むPosted by ブクログ -
美津子は恋愛遊戯から一転
妻の座に就くが、夫と合わない。
看護婦の自分も本心に思えない。
人には善悪両方があるのか。
ヒンズー教の女神の二面性が
それを肯定する。また、
病に苦しみつつ乳を与える神もいる。
弱虫の神学生大津は、誘惑され、
胸だけを許された後、捨てられる。
拠...続きを読む -
『海と毒薬』の続編的な位置付け。これを読むことで「海と毒薬』への理解も深まったような気がする。誰しも不安、迷い、弱さ、後悔、孤独を抱えている。一見、交わることのなさそうな登場人物たちが何かしら勝呂医院と繋がりながら交錯し、すれ違っていく。虚栄や欲望に飲み込まれていく中で、頼りなくもピュアで無償の優し...続きを読むPosted by ブクログ
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『海と毒薬』の続編のような小説。
生きることに付き纏う悲しみ。
弱さと強さの境界でもがいてもがいている人々。
正義感をふりかざす自己満足。
無償の愛。
薄闇と霧にまみれた世界で、生きるとは何か?を激しく問われる。
多くの登場人物が少しずつリンクしながら繋がってゆく様は、新宿の雑踏を思わせつつも惑うこ...続きを読むPosted by ブクログ -
今から40年以上前に「沈黙」を読んでから遠藤周作のファンです。戦国時代から江戸末期にかけて言葉も十分に通じない異国の宗教に帰依するということに興味を感じます。堺の商人のように実利的な意味で入信した者もいるでしょうが、多くの農民が信じるということは、余程ひどい世の中だったのでしょう。だから現世には希望...続きを読む
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自分の視点がいかに狭いかを感じました。遠藤周作さんの様々な人生経験からの珠玉の言葉が心に刺さりました。
物事には両面があり、その両方ともいい面も悪い面もある、表題も両面性のあるものが多かったように思います。人生の節目で読むと、今とは全く違う部分の文章がしみ込んでくると思いました。何回も読むべき本です...続きを読むPosted by ブクログ