無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
深夜胸をしめつけられるような息苦しさに襲われたルーアンのホテル、真夜中の階段を登っていく何者かの足音が聞こえるリヨンの学生寮、三浦朱門とともにうなだれた人影を見てしまった熱海の旅館――3つの怪現象をつづる「三つの幽霊」。6月の雨の中、夜道を疾走するタクシーで、どこか違和感のある運転手が突然話し始めた奇妙な話とラストに震撼する「蜘蛛」、夫に殺される予知夢におびえる女性を襲う、ある恐ろしい出来事を描く「霧の中の声」など。「人一番怖がりだった」ことで有名な著者が贈る、世にも不思議な、背筋が凍り付く14話の恐怖譚。
...続きを読む※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2021年10月09日
怖がりで幽霊を信じていなくてちょっとシタゴコロのある遠藤周作が、「周作恐怖譚」という連載のため実地取材した怪談集。…となっているけれど、一部以外はドキュメンタリー風の怪談小説であって、完全実体験ではないってことでいいんですよね。
幽霊を信じていない遠藤周作本人が体験した三つの不思議な話。ルーアン...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月31日
『共犯者』の巻より怪奇小説というのが似合う話が多かった。
15編中半分ほどはすでに読んだことがあったけど、それでもやはり面白かった。読みやすいし。
ゾッとする終わりかたの話もあれば、自業自得じゃんみたいなユーモアのある終わりかたする話も多かった。
『蜘蛛』、『あなたの妻も』、『初年兵』、『霧の中の...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月22日
針を読みたくて読んだけれど、怪奇小説の名の通りホラーというよりも奇妙な風味を楽しむ短編集。
説明が足りない印象ではあるけれど、描写が適当なのでそれが更に風味を濃くしていて物足りないとは思わなかった。
第三者の視点が描かれている中で、ふと読者の視点が入っているように感じた。読者自身も目撃者の1人である...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月24日
週刊新潮に連載した「周作恐怖譚」を1959(昭和34)年に単行本として刊行した『蜘蛛——周作恐怖譚』に4編を加え、1970(昭和45)年、『遠藤周作怪奇小説集』と題して出版されたもの(を、『怪奇小説集』と更に改題して1973年に講談社文庫で出したもの)。
中学生の頃私は北杜夫のユーモア・エッセ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月29日
注! 一部ネタバレ
★4つは相当おまけ(^^ゞ
今の基準に照らすならば、3つくらいが適当だろうw
にも関わらず4つにしたのは、この時点ですでに現在の「実話怪談」と呼ばれるものの原型のほとんどが出来上がっているように感じたから。
もちろん、某出版社から出ている「実話怪談」のように、実話怪談好き...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。