ブロンズ
レビュアー
  • 薬指の標本

    孤独と不思議な他者

    自然に滑らかに読めてしまうけれど、いろんな細かいところまで神経が
    行き届いている描写が好きです。どちらの語り手も孤独な女性で、内面
    や身体的な感覚の一部まで読んでいるとこちらが同化一体化してしまって
    いるよう。傷ついた自分がもしかするともっと危ない世界に引き込まれる
    ような感覚、逆に自分の中にある悪い部分に気づきつつ、それ以上の進展
    はないけれど癒されるような感覚、そういったものを味わいました。
    静かに自分と向き合う、死やエロスとも静かに向き合う。

    #深い

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  • [映]アムリタ

    ドキドキしてやられた

    美人も謎もしっかりでてくるし、先を読みたくて
    ページが加速度的に減っていった。どんな美人か
    なぜそんなことができるのかへの興味をインフレ
    させて、どう着地させるかと思ったら、説明して
    ほしいと思っていたことは肩透かしされて、でも
    十分納得して楽しめました。何が起こったか
    はっきりせず、今後これでいいのかと満たされない
    ように思いながら、無限に想像妄想したし、一切が
    無になることの絶望と快感を感じました。

    #切ない #ドキドキハラハラ

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  • クジラの彼

    悪くない

    悪くないけど、もう少し具体性が欲しい点もある。具体性があると、なぜそうなるかにもっと納得できるのだが。流れとしては十分書いてあるが、二人の甘いやり取り(これは内容の性質上難しいとは思うが)や、波乱の詳細がさらに書かれていたら、もっと楽しめたし、説得力があったと思う。

    0
  • ブギーポップは呪われる

    待ってました。

    このシリーズはほぼ読破してます。
    次の巻を心待ちにしてました。
    主要な人物が登場して満足でした。
    スリリングであり、青春が描かれていて
    堪能できました。

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  • わたしのグランパ

    真似できないカッコよさ

    表紙の女の子がかわいくて読みたくなった。
    今よく見るとグランパがその後ろにいる。
    気がついてないわけではなかったろうが眼中になかった。
    読後はグランパの方が心の大半を占めている。
    真似できそうにないカッコ良さだ。
    孫娘もなかなかしゃんとしていて、
    その目を通して語られるグランパはさらに魅力的だ。
    とんでもない展開とも思えなくもないが、先を読みたくさせる。
    『旅のラゴス』は読んでいた。冒険ものはおもしろい。
    それを日本の今ですると、ヤクザまがいになりそうだが、
    グランパは普通の人がなれないくらい真っ当な人だ。

    #カッコいい #アツい #共感する

    0
  • 東京都同情塔

    誰が牢獄にいるのか?

    現代の気遣いの文化は良いのだけど、ぶつかり合うことで得られるものが得られなくなるようにも思えてくる。かと思うと、一方で、それぞれの人間が自分のことしか考えない状態が、さらに増しているように思える。マキナはmachineに似た響きを持っている。デウスエクスマキナ。神が流れを思いのままに変える?いや、彼女にはそんな力は無さそうだ。彼女は牢獄にいる。タクトも母との関係が普通ではなく、彼らも同情塔にいる。二つの建築物は性的な一対とも思える。それなのに、人間同士の性的な関係も希薄だ。人間が機械に近づいて、和やかな関係を作れなくなっているようだ。

    0
  • 地図と拳

    複眼的に虚実を縫い上げた

    日本びいきとしては耐えられない場面もある一方、
    他国の人たちにもそれぞれの悪い点や弱い点が
    描かれていて、いろいろな立場の内情を
    その内側に入らされ、感じさせられる。
    複眼的だ。それぞれに地図があり、拳がある。
    歴史に忠実なところがあり、その一方で
    超自然的な、ほら話的な部分も現実味がある。
    はじめ主人公かと思った人物があっさり消えたり
    もする。多くの人物で混乱するかと思ったら
    結構すっきりしていた。ロマン的なところも
    容赦のない残酷なところも、いろいろある。
    面白かった。

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  • サラバ! 上

    この先が気になる

    上巻でやめるつもりだったが、その巻末がとんでもない最後で
    先が気になる。家族がうまくいってないことはわかるが、
    うまくいっているところもあって、よくないところも
    他人事と思って面白くその推移を見ていた。
    海外勤務の親の子供たちの様子、それもこの家族に
    特有のことも多い。異国の様子が興味深いし、
    人と人の結びつきや、成長や変化の様子が
    興味深かった。宗教もだんだんといろいろに
    その姿を現してきた。これからどうなるのだろうか。

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  • なれのはて

    現代日本のカラマーゾフ

    石油や、絵の具がどんなものであるか、という話からして面白い。この名家はカラマーゾフに比肩するほど不気味さを有する。違うのは明らかになっていくところだったり、また、純粋な愛ある時間も魅力的に描かれている。狂気の猛威の中でも、ハッとさせる思いやりが見られたりもする。テンポ良く進んでいき、のめり込んで読んだ。

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  • 葬送のフリーレン 9

    手に汗握る心理戦

    魔族は人間の言葉を使うけれども、
    意味がわかっていない場合もある。
    人間は捕食の対象であって
    人間の倫理が通じるとは限らない。
    それを相手に交渉したり、
    探り合うのは、スリリングな
    心理戦だ。

    #ドキドキハラハラ

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  • シェイクスピアを楽しむために

    細部まで美味しい解説

    語り口が見事だ。このように語られると、とても読みやすい。ただ述べるのではなく、先を読みたくさせる誘導がうまい。また、多岐に渡る素材を上手に配置して、これまた読みやすい。無闇に専門的ではなくて、しかもかなり詳しく核心をついて述べられている。

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  • 葬送のフリーレン 8

    小さな冒険集

    最後まで立っている者が勝者だ、という師匠の言葉通りに、シュタルクは粘り強い。体力も知力も最後まで振り絞る。フェルンも実に意外な戦い方をした。

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  • 葬送のフリーレン 7

    フェルンとデート

    シュタルクがパーティに残った理由は、フェルン
    の言葉だった。境遇が似ていて、真面目でお子様で鈍いのも似ている。だから、目が離せない。デートもどうなるか興味津々だった。ほのぼのした。

    #ほのぼの #癒やされる

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  • 葬送のフリーレン 6

    役に立たないもの

    ハラハラする展開の合間に人生ってと考えさせてくれるところがある。フリーレンの師匠が好んだ魔法は特に何の役に立つというものではなかった。でも、心を癒すものといえる。フリーレンが仲間とともに魔王を倒しに行った旅も、くだらないともいえることが多いもののようだ。でも、そういった役に立たないものが、どういう訳か大事でもあるんだね。

    #ドキドキハラハラ #タメになる

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  • 葬送のフリーレン 5

    可愛いのと意外性

    カンネや、ラヴィーネも可愛い。何でも切る魔法を使う子もイカれているけど、可愛い。可愛い子を眺めているのは楽しい。それと、認定試験で、フリーレンやデンケンがどんな手段で先に進むかが、とても意外で面白い。

    #カッコいい #ハッピー #癒やされる

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  • 葬送のフリーレン 4

    フェルンの手

    フェルンが具合悪くて寝てるとき、フリーレンはその手を握ってあげる。歳をとらない、人の心や恋愛についてわからない者が、鈍い人間の比喩になっていて面白い。そして可愛い。

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  • 教団X

    まさに今を捉え絶妙な展開の傑作

     いま考えられている最新の科学、宗教、国際政治の
    知見を土台に、まさに今読みたい「物語」になっている。
    展開がスリリングで、反権力側も権力側も、またさらに
    細かく多数の者たちの思惑が干渉しあって先が読めない。
    ラプラスの悪魔でもなければすべては見通せない。
     リラックマ、子育て侍、ネット環境のまさに今の平和、
    チェ・ゲバラ、ドストエフスキーなどが併存する。性的
    描写も秀逸。世界や人類史といった大きなものを描ける
    と同時に今を生きる個人の内面もよく描けている。
     4人の男女は、闇ばかりでなくそれぞれに光を有して
    いる。権力側も反権力側も、善のみ悪のみで純粋に存在
    はせず、決着も、さらなる不幸を食...続きを読む

    #ドキドキハラハラ #共感する #感動する

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  • 葬送のフリーレン 3

    リーニエも可愛い

    リーニエは悪い奴なんだけど可愛い。
    かがんで飛びかかる態勢に入ったときなんかも
    無性に可愛い。そうやって
    敵も楽しめるし、リュグナーも特に
    フリーレンを天才として嫌うところなんかも
    敵が主人公たちを引き立てている。
    作者に仕組まれたカッコよさを感じるのが
    心地よい。

    0
  • かわいそうだね?

    仏の顔も? 片頬をぶたれたら?

    自分の食い扶持は自分で。
    その上で彼氏を持つのは
    ご褒美のはずなのに。
    食い扶持も稼げない子に彼氏を
    可哀そうだからって譲れってこと?
    我慢はいつまでできるか。
    我慢だなんて思うのは人間ができていないってこと?
    可哀そうなのか図々しいのか。
    生身の人間が仏になりきれるのか。
    日本人だけでなく、西洋の人の考え方まで
    世界が広がって面白かった。

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  • 夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

    物好き?空に何が見えるか?

    嫌いなはずなのに好きになるなんてことがあるのだろうか。
    嫌うのも気になるからって場合もあるのか?
    物好き?
    それから、倒れて横になって空を見て考えることって、
    『戦争と平和』にもあった。
    人生、自分のやりたいことって?
    考えさせられる。
    ポローニアスさん、あの雲の形…
    フェルン!あの雲って…
    (『スクラップアンドビルト』にも
    ある雲の形が…)

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  • シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と紫の約束

    2周目でまた面白い

    2度目です。前に読んだ時はとにかく先にどうなるかと、
    どんどん読んだので、今回大きなことで騙されて、
    楽しく読めました。
    こう来たかとどんでん返しが面白かったです。
    緊張感があって、また、一つ一つのことの説明が
    説得力があります。
    人物の使い方が、無駄なく、感心しました。

    2023年9月
    アニメで見ました。
    ノアが食べてくれる砂糖菓子のこと、
    涙が出そうでした。
    それにこれからのアンの危険、
    はらはらします。
    オープニングの歌も可愛くていいですね。
    エンディングの歌はベテランの技ありだと思います。

    #癒やされる #ドキドキハラハラ

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  • 授乳

    授乳ーー真似てはみるが

    この小説では、大人も模範になれない。
    子の行う、母親の真似は、慈愛とは程遠い。
    唾液、蛾の体液。血液。(ああ、そして母乳なのか?)
    『謎の彼女X』という漫画では、恋人の唾液が絆の状態を
    知らせる印として働き、愛は死を乗り越える手段と言えた。
    一方、この小説のような、仮借なく描かれた破滅を
    目にすると、生き方を問われていると感じる。
    周作先生の『深い河』では、女性に対しては「授乳」
    どまりの中途半端な交わりが、キリスト教に対しては、
    異端とも、ある意味徹底しているとも言える生きざまが
    描かれる。

    #切ない #ダーク #タメになる

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  • シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と緑の工房

    かわいい、楽しいです

    この巻、2回目です。新しく気づいたこともあります。
    ミスリル・リッド・ポットのちょっと頓珍漢なセリフに
    笑ってしまって楽しいです。アンとシャル、ブリジットの
    関係、それぞれの気持ちがわかって、同情したり、
    良かったねって思ったりしています。
    双子の妖精とかも含めて、この世界で起こっていくことを
    見ていくのが楽しいです。
    追記 アニメ第16話を見ました。上手な省略の仕方で、
    はらはらしながら見ました。エンディングの花の色彩が
    綺麗で、『青春ブタ野郎』の古賀ちゃん役の歌もよかった。

    #ほのぼの #ドキドキハラハラ #ハッピー

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  • ハンチバック

    ルサンチマン、金閣寺

    本文の試し読みがなかったのは
    すごい始まり方だけで判断しないように
    ということだったのではと思った。
    聖俗、善悪、ルサンチマン。考えさせられた。
    無垢から泥のような性愛まで幅広く、
    冷静で平常心な一方、冒険心・無謀さも見える。
    紗華とか沙央とか、清楚、無垢な字面の一方、
    地獄も天国も、業も悟りも守備範囲とする
    大宗教家、大戯曲家を連想させる。
    ルッキズム。
    金閣寺が焼かれた事件も思い出した。

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  • Honey Hunt【マイクロ】 1

    止まらず次々に読んでしまった

    無料マイクロ7巻と
    通常本の3巻まで
    止まらず次々に
    読んでしまった。
    主人公のことを
    可哀そうになったり
    自然と好きになって
    応援してしまった。
    女優なんて
    ありえないと思わせて
    なるほどそういうことも
    あるのかと
    納得させられた。
    とても面白かったです。

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  • スクラップ・アンド・ビルド

    空の飛行機と雲

    祖父は自分より弱い存在として若者の
    誇りを語り手に与えてもくれる。その
    祖父が泣き言の他に時折見せる
    大人らしさはどの程度本物なのだろうか。
    帰宅時の素早い動きの主は謎だが、
    まさか祖父だったのだろうか?
    この謎は極めて興味深いと思う。
    語り手の彼女は性欲の対象として以外
    書かれていない。この後もうまく
    つきあっていくのか知りたい。
    まだ左程しっかりしているとは思えない
    語り手は就職の地に旅立つが、
    空のセスナや、雲の形は、
    祖父の特攻のことや、彼女を想起させた。
    読んでいくうちにだんだん
    他人事とは思えなくなった。
    語り手は、先人に教えられた、
    力を持って耐えるしかないと、と言う。
    これって...続きを読む

    0
  • 夜に駆ける YOASOBI小説集

    歌と小説、二重に楽しめました

    『夜に駆ける』の小説は
    興味深い書かれ方をしていますね。
    ある点が似てるので
    『美丘』という小説も
    思い出しましたが、
    これはこれであっと驚く展開でした。
    歌も小説も重いテーマを
    それぞれに美しい形でとらえて、
    むしろ
    生を謳歌するものになっている
    と思います。
    他の小説もそれぞれに
    興味深かった。
    長さもまちまちで
    意外と長いものもあったね。恋が
    実るものも、実らないものもあった。

    0
  • 赤泥棒

    ひ弱な悪党、という自分を映す鏡

    赤泥棒がどんな悪人かと思ったら
    生殖行為への畏敬を持った人だと感じた。
    おそれるくせに、悪に
    敢然と立ち向かうところなど持たぬ。
    哀れ。そして身につまされる。
    このストーリーには
    人に言えない孤独な悪が複数、
    並置される。
    神と肩を並べるほどに
    図々しいくせに、
    何てひ弱なんだ。
    でも、他人ごとではない。
    ここには孤独の中で
    どのように自分を完成させるかの
    失敗例があり、
    自分を映す鏡の側面もあり
    また、どことなく惹かれる
    何かがある。

    待てよ。
    このようにしかいられない、
    そういうことがやはりあるのか?
    完成し損ねたのでなく
    これ以外ではいられない?
    人のことはわからない
    でいいのか?
    ...続きを読む

    0
  • 犬婿入り

    不思議、と、多文化

    犬婿入り、不思議に感じながら読んだ。
    子供の視点があるから、
    汚いのかエッチなのか
    はぐらかされてしまう。
    綺麗な先生でこんなことをされてるんだと
    美女と野獣みたいにも思える。
    そこに可哀そうな女の子がからんで、
    それから超人的なことが
    修行で身につくとか
    触れてあったと思う。
    はじめの、町の描写、周りの様子から入って
    剝がれかけたようなポスター、
    うわさとかから先生にだんだん
    フォーカスされたのがおもしろい。
    最後も、あれっと思ううちに
    狐にでも化かされたように
    不思議のうちに終わった。
    ペルソナ、は読み忘れてた。
    そういえばとばしたんだ。
    読んでみたら読みやすい。
    最初のあたりからして、ど...続きを読む

    0
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

    最終部分が実によくできている

    途中まで半信半疑だった。
    気になって先を読もうとするが
    そんなに最初からどうしても
    先に行きたいほどではなかった。
    誰が謎を解き明かす人物かという
    自分の読みも外れた。
    そのことも終盤では
    快かった。
    最終部分を緻密に作って
    いたからだったのだ。
    半ば近くなって読む速度が上がった。
    読後感が良かった。
    人生に対する、常識を超えた
    倫理的にはどうかと思うが
    なるほどと思える考え方に
    感心した。
    終わり方にも
    倫理的には正解でなくても
    ある種の快哉を覚えた。

    #深い #カッコいい #タメになる

    0
  • 27時のシンデレラ 【連載版】: 2

    やっぱ魅かれます

    本当に危ういと思う。
    語り手が手詰まりで
    これ以外当てがないし
    地道に探す行動力がない。
    とんでもないゴミを
    この上ない天使と勘違い
    してるだけなんだろう。
    そう思っても
    可愛いところがある。
    やっぱ、つい魅かれて
    続編を手にした。

    0
  • 27時のシンデレラ 【連載版】: 1

    危うい魅力があります

    自分の仕事や私生活に
    自信の持てないところに
    感情移入してしまった。
    かわいく見えて
    終わっているんでしょうね。
    とっても危うい、
    そういう状態、
    期待があって、でも
    本物のチャンスのはずないし
    真っ当に生きられないだろう、
    それでも
    夢のようで
    ふらふらと
    その魅力にひかれる。
    そんな危うい魅力がいっぱいで
    いい作品です。

    #切ない

    0
  • どうせ死ぬなら溺れてみせて【マイクロ】 1

    ドキッとする緊迫感がいいです

    確かに切れ者のようで
    でも不気味なとこもあって
    この人と付き合うのは
    危険なのか至福なのか
    それが不確かなところがいい。
    女の人に幸せになってほしい気持ちと
    はらはらしてみたい気持ちが
    ないまぜになって
    緊張しながら先を読んでしまった。
    ということはなかなか良い作品と思います。

    #ドキドキハラハラ

    0
  • 君のためのカーテンコール 【連載版】: 1

    できれば文章の方にさらに力を

    消極的な子に感情移入して読んだ。
    柊さんは魅力的です。一方、
    消極的な方も意外な強さも見せる。
    が、柊さんがほめた文章も
    柊さんあっての内容にすぎないのは
    力のバランスが、今のところ
    偏っていると思えてしまう。
    今後、寡黙、優柔不断な者が
    さらに意外な、現実を作り出す力を
    発揮することを期待します。
    柊さんがさらに本当に称賛できて、
    現実世界が嫉妬するくらいの
    文章力の顕現を待っています。

    0
  • ミシン missin’

    折り目正しい暴力と、永遠

    強い強い執念の権化と
    美しくて粗暴な存在が
    奇跡的に出会ってしまう。
    MILKの服の好みが
    神がかり的に一致する。
    エスもパンクも
    未来を犠牲にして
    永遠を掴もうとするのだろうか。

    0
  • 植物図鑑

    近くの植物について知る喜び

    雑草にも名前があるのか。
    自分が身近な植物のこと、
    そして食べ方をこんなにも
    知らないんだ。
    知ることは楽しい。
    意外とささやかな食事の方が
    季節感もあって
    健康にも良いのですね。
    二人がどうなるのかも気になる。
    男の方が料理とかできるのは
    アニメなら『とらドラ』なんてのも
    あるね。

    #癒やされる #タメになる

    0
  • シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と虹の後継者

    心配は尽きませんね

    大仕事をどう切り抜けるかと
    興味津々で読み進めました。
    いろいろなアプローチがあって
    ああ、これが良かったかと
    そこまでいくまでは
    先がわかりませんでした。
    これから
    恋路と命の行方が気になります。

    0
  • シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と灰の狼

    精一杯生きる姿

    2回目です。
    当たり前かもしれませんが、
    因果関係が無理なく張り巡らされていて、
    アンも命がけではらはらしますが、
    どきどきして読み進めると
    納得できる展開です。

    砂糖菓子の存在意義がわかって、
    そして、王国の守備の徹底ぶりとか
    怖い展開であると同時に
    ある妖精が
    自分のできることを精一杯した姿など
    いい話で涙が出ました。

    #感動する #泣ける

    0
  • 流浪の月

    一人一人の荷物

    「彼女の話Ⅱ」、「彼の話Ⅰ」までを
    一気に読んだ。
    こういうことかと思った。
    私たち人間は一人一人が自分にしか
    上手く扱えない荷物を持っている。
    自分の弱さが相手を傷つける。
    だが、そうそう荷物に見合った力が
    与えられる、あるいは力があることに
    気づけるものでもない。
    この話には、一番意地悪なめぐり合わせがある。
    でも、一面では最上の相手に会ったともいえる。

    結末は明日読もう。

    #切ない

    0
  • 【推しの子】 1

    怖くて好き「死せる孔明」と双子

    大事な人物が早々に消えて
    影響力を持つ作品は
    例のイギリスの大劇作家にもあるし、
    諸葛亮孔明や、信玄の影武者も。
    こういうの好き。
    さらにマンガの『タッチ』とは
    双子も使い方は違うけど共通。

    華やかなものにひかれると同時に
    サスペンスに引き込まれる。
    怖いけれど見てしまう。

    マリンの頭脳は誰譲りなのだろうか。
    アイは苦労人だが、緻密ではなく、
    愛情不足で精神は未成熟だったようだから。
    マリンの復讐の相手は自分に一番近い相手
    というのも実に不幸だ。

    #切ない #怖い #カッコいい

    0
  • シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黄の花冠

    恋路と、もっと重要なこと

    アンの恋路が気になる
    と書いた後、
    読み進めた今
    さらに重要なことが
    起こっています。
    読んで確認してください。

    恋路に関してはこうです。
    シャルもアンもどうなれば
    幸せなのか悩むところだ。
    人間と妖精って幸せに
    なれるのだろうか。
    その悩みを
    ルルの人生論は一蹴する。
    ミスリルのシャル批判が
    爆笑ものです。
    キースまでからんでくる。
    先が気になります。

    #笑える #切ない #ドキドキハラハラ

    0
  • お兄ちゃんはおしまい!

    かっわいいーっ!!

    アニメ見ました。
    信じられない可愛さ。
    でも、もともとのお兄ちゃんの
    痕跡がなさすぎなのと、
    どういう人がこの漫画を見るのか
    どういう気持ちで作っているのか
    気になった。
    と言いつつ、
    どうしようもなく可愛くて
    何度も見てしまう。
    主には、ただのJCのドラマと思う。

    #笑える #萌え #癒やされる

    0
  • おとなりに銀河(1)

    魅力のてんこ盛り

    アニメの1話見ました。
    まず、題名にひかれた、
    星好きですから。
    そして、かわいい子たちと
    美人で凄腕のアシ。
    親がいない設定は今多い
    の、ちょっと問題だけど。
    アニメがマンガ通りで、
    凄いね。
    セリフで?だったのは
    「交信なしで」か。
    不思議な設定、
    ありえないご都合主義、
    自分は大歓迎。
    押しかけ女房っぽい、
    純粋な感じ、素敵。

    #ほのぼの #胸キュン #ハッピー

    0
  • シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と赤の王国

    大きな山場と、これから

    黒、青、白、緑、紫、赤。
    紫の巻末から大変な窮地。
    アンが可哀そう。
    目が離せない。

    卑劣な手段と
    自分のしていることへの迷い、
    なるべくしてなっていく展開。

    脇役たちも試練を受け
    耐え抜き、変わってもいく。
    そしてアンやシャルも
    キースも、聖堂の大仕事の後
    今後はどう生きていくのだろうか。

    草木から生まれた小妖精は
    海を見れるだろうか。

    #切ない #ドキドキハラハラ #タメになる

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  • シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と白の貴公子

    アニメ第2クールを待ちます

    2023年3月、
    アニメ第1クールが終わりました。
    アンは大変な危機に直面します。
    アニメでは、アンが泣くところで
    声優さんが熱演でしたし、シャル
    の言葉に困惑して力なく座り込む
    ときの描き方が見事でした。
    一方、アニメでは、銀細工の優劣
    に関する王妃の気づきが、王の判
    断とされていて、王妃の存在意義
    が低下しています。ただし、発表
    する国王の広げたガウンに王妃は
    隠れることなく、その直後にも
    遠景として王妃の姿が一瞬見えて
    おり、製作者は王妃の重要性を
    暗示させていました。
    第2クールは7月だそうです。

    #ドキドキハラハラ #切ない

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  • くちなし

    きらきらにユラユラ

    自分の置かれた環境がどんなものであっても
    強い自分を持つ人なら揺らがないだろうけれど、
    こうした話のように、ちょっと官能的で
    きらきらしているものを見てしまって
    自分のしていることに身が入ってないと
    ああ、自分もそうです、愚かだと思います。
    でも、そうです、いつもの自分は
    こんなふうに、揺らいでしまいます。
    ああ、それでは駄目だから、
    しっかり自分の頭で考えようと思います。
    だけど、よろめくのは簡単で
    悩むのは楽だから、つい強い自己を
    持たないまま、ふらふらと、それも楽しいですね。
    こういうお話に浸って、同じように揺らいで
    安易に世の中のせいにしているのは
    判断停...続きを読む

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  • 同時代ゲーム

    『ツバサ・クロニクル』とともに

    大江さんが2023年3月3日に亡くなられ、
    13日の今日その発表がありました。
    もっとお言葉をお聞きしたかったのですが。

    『洪水はわが魂に及び』の子のように
    繰り返しが特徴。太字の「壊す人」など。
    日本の中の双子の国家、双子の妹への手紙、
    天体学者の、アポ爺、ぺリ爺も双子。

    妹はモンローのパロディか米大統領と関係。
    日露戦争相手国ロシアの血。
    この国、貿易(?)までしてる。

    歯痛とか悪臭とかペインティングとか、
    感覚的にわかりやすく刺さってきますね。

    社畜の方が息をついたろうキャバレーとか
    そんな俗悪なものと神話の巨人が併記され、
    聴覚で村人を誘導、...続きを読む

    #タメになる #深い #シュール

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  • シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と青の公爵

    あなたを見つめつづければ

    2023年3月5日(日)の今日、
    アニメ第8話を見ました。
    ちょうどこの巻の最後です。
    アニメがずいぶんうまくできていて
    こんなセリフとか展開があったかなと
    本を見返すと
    本当にそういう言葉や展開があって
    上手にまとめられています。
    いくらかは脚色があるんでしょうが
    今の自分には本の方の内容を
    だいぶ忘れていてわかりません。
    アニメ、本それぞれにいいです。
    アンが可愛い、そして強い。
    こんなに危機的な状況で
    自分にできる唯一の、とアンが言う
    砂糖菓子作りにこれだけ打ち込める
    なんて。そして
    透き通る砂糖菓子の妖精の像と
    孤独な公爵の、歪んではいるけれど
    ...続きを読む

    #ドキドキハラハラ #胸キュン #泣ける

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  • アスクレピオスの愛人

    半ばから急展開、不安定な成功者

    気になって手にした。半分より前は読みが遅く
    途中で読むのをやめてしばらくたった。
    ふたたび読み始めて、半ばころから大きな展開。
    かわいそうで、読んでいられないことが起こって、
    その後おさまるけれど、対立が隠れているだけ。?
    そこに至る過去の環境。その複雑さは改善せず、
    世代を超えて続いていくようだ。
    理想とその実現にうそはない。冷静果断大胆。
    が、人類愛も男好きも、愛情の欠如という
    土壌の上に花開く。
    この著作のための取材に協力された方たちは
    こんなに巨大な不安定を抱えてはいないだろうが、
    ここにはずいぶんと危うい綱渡りを成功させている
    大物が描かれている。
    (不安...続きを読む

    #切ない #ダーク #カッコいい

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  • シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精

    次々と意外なことが……

    始めはアニメから見た。絵が丁寧で
    子供っぽ過ぎてもなくてなんかいいなと思った。

    そしてラノベを読み始めて、止まらなくなった。
    シャルとアンの二人が素直だし純粋で、
    でも本心が簡単に通じ合うわけでなくて
    じれったいところがさらに良い。
    妖精とか銀砂糖細工とか綺麗で儚げで素敵だ。
    怖いことが起こって、心配で心配でどんどん読んだ。

    王家勲章の行方。ヒュー、そして王妃も、いい意見を言う。
    この作品は大人もいい役割を担っている。
    シャルは大人でも妖精なので、人間的感覚に欠けているが
    アンの真心と成長とともに人間不信を解いていくところがいい。

    アニメも要領よくいいところ...続きを読む

    #ドキドキハラハラ #胸キュン #癒やされる

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