ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
いったい神なんか本気で信じているのか」とか「あんたにとって神とは何か」とか、数々のご質問を私が整理して、それに私なりの考えを、できるだけわかりやすく話して、それを文章にしたのがこの本である。(「あとがき」より)「無理をしない、きばらない」信仰とは? 『沈黙』の著者が明かす“弱虫”から“強虫”への変身の秘密!
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
大変わかりやすい遠藤周作流に説き解かれたキリスト教。いや、カトリックと言うべきか。私自身カトリックだが、このような視点があるということが驚きで新鮮だった。特にキリスト教と仏教の比較がおもしろい。執着を捨てる仏教と執着は愛のたまものだから受け入れて認めよ、というキリスト教。愛と憎は同じである。感情を殺...続きを読むすことなく、生に執着して汚さも直視しろという言葉が胸に響いた。マザーテレサが「愛の反対は無関心」とおっしゃっておられたのが本書を読むとよくわかる。
めちゃくちゃ良かった。高野山に行ってから、信仰や宗教というものの"実態"とはなにかを知りたいと思っていた。しかし「仏教とは」とか「わかりやすいキリスト教」といった本はなんだか表面的でしっくりこない。 やはり実体験を伴った個人の思想や解釈、その欠片を集めたものが宗教というモザイク画...続きを読むになっていくのだろう。宗教や信仰というものは、思っている以上に曖昧で融通の効くものらしい。 本書はキリスト教の立場から見ているが、仏教との比較もあるし、キリスト教のここはちょっと嫌みたいな意見があけすけに聞ける。 宗教に対しての意識が変わる一冊。「沈黙」と同時に読み始めたがおもしろくてこちらが先におわってしまった。
キリスト教徒だった遠藤周作が語る神と信仰についてのエッセイ。キリスト教の理念はどうにも馴染めないけれど、遠藤周作が語るそれは不思議なほどすっと入ってくる。日本人流に「仕立て直した」からであろう。「信仰というのは90%の疑いと10%の希望」であるとし「神は働きによってそれを感じる」と言う。「神というの...続きを読むは、存在を証明することはできない、しかし、その働きを感ずることはできるものだ。神は、目の前に置いて見えるものではありません。対象として証明することはできません。しかし、背中からだれかが押してくれているという感じ方でとらえることはできます。あるいは無意識の中で、神が働いているという感じでとらえることはできます」と何か目に見えない力を遠藤周作は神や信仰だと述べる。これを自分の感覚に置き換えると色々な人との繋がり、「縁」ではないかなと。イエスが起こした奇跡についても遠藤は「奇跡とは常人のできぬ愛の行為」だと言う。イエスはただひたすらに愛の行為を行った。遠藤周作が見ているイエス像は数々の奇跡を起こした超人でも何でもなく、何処までも深い愛情を持ったひとりの人間だ。そんなイエス像に私は親しみを感じる。
遠藤周作の全著書に貫徹するテーマ、神の存在と働きについてどのように考えるのかを述べた書。日本人が取っ付きにくいとする宗教=ここではキリスト教に対し、いかに日本という土壌に照らして解し、神と向かい合って来たかを述べる。その取っ付きにくさの前提は、日本での教会のあり方に帰せられている。 キリスト教徒と...続きを読む言えば「敬虔な」という冠が付くような、どこか隔絶された超然としたイメージが形づくられているとする。そうではなくて、自らの弱さに自覚的な「無理をしない」信仰のあり方もあるのだと述べることで、キリスト教および宗教一般に対する誤解を解こうとしている。 本書において、遠藤は、日本の教会が現世における共同体としての役目、良さを出し切れていないとして、それを批判する。 本書では神が、形而上で説明し得ないものの総称にまで広げられていることから、あくまで遠藤周作にとっての「神」/「神的なるものの概念」を説いた書であると思う。彼の著作を深く理解するには重要な書に感じる。今後、遠藤の著の読み方が変わるだろうし、『沈黙』を読み返すのが楽しみになる。
「深い河をさぐる」は相手によって態度を変えているというか、はぐらかして言う風なところがあり、いまいちだったが、この本は真摯に応えて自分の信仰の核や考えについて説明してくれている。 神が働きである、という考え方は納得でき、神を母的なものとしてとらえていることも親しみやすい。
キリスト者の彼だから、シンプルでストレートなキリスト教礼賛ははばかられるのだろう。 キリスト教を知らない人の質問に答える形式でキリスト教をわかりやすく解説していて、押し付けがましくなく、しかも深いから面白い。
キリスト教とはこういうものという呪縛から解放され、自分の心と向き合わせてくれるお守りのような本の一つになりました。
宗教に関心のない一般的な日本人を代表するような質問者に対して、わかりやすくキリスト者としての自身の考えのべている。 神は存在ではなく、働きだという言葉がなぜかしっくりきた。
無宗教の日本人にわかりやすくキリスト教(カトリック)を説明してくれている。キリスト教徒でありながら、キリスト教をどうも身近に感じることが出来ない日本人の気持ちをよくわかってくれている。
新興住宅街に住み、特に周囲に宗教を持つ人がいなかった私には、神様を信じるという感覚はとうしても呑み込めないものでした。 それには、小学生のときに起きた地下鉄サリン事件で受けた「宗教」のイメージも手伝っているのかもしれません。 それぞれの神様はその人にとっては強烈に正しくて、疑問を差し挟む余地はないの...続きを読むだろうと。何となく、触れてはいけないような気がして距離をとっていました。 だから、この本のタイトルには心惹かれるものがありました。 この本ではキリスト教を信じる著者が、信仰について率直に語っています。 本当に神様なんて信じているのか?なぜ日本人なのに仏教ではないのか?など、質問を設定し、それに答えていきます。 とくにおもしろかったのが、 ・100パーセントの信仰はない。90パーセント疑い、10パーセントの希望。 ・母親がすでにキリスト教徒だった。すでに環境が整っていたという意味では、恋愛結婚というよりは許嫁との結婚のようなもの。 ・聖書はキリストの弟子たちが、弱虫から強虫になる過程が楽しい。 など、著者自身も迷いながら、掴み取ってきた感覚が新鮮でした。 あくまでこの本は信仰を持つ人のひとつのケースではありますが、 神様を信じるということが、そんなに離れた対岸にあるものではないのかなという感買うを持ちました。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
私にとって神とは
新刊情報をお知らせします。
遠藤周作
フォロー機能について
「光文社文庫」の最新刊一覧へ
「雑学・エンタメ」無料一覧へ
「雑学・エンタメ」ランキングの一覧へ
哀歌
愛情セミナー
愛と人生をめぐる断想
試し読み
愛の砂漠
青い小さな葡萄
秋のカテドラル 遠藤周作初期短篇集
明日という日があるじゃないか
あなたの中の秘密のあなた
「遠藤周作」のこれもおすすめ一覧へ
▲私にとって神とは ページトップヘ